セカンドオピニオン
目次
セカンドオピニオンとは
セカンドオピニオンは、“患者さん自身が自分の意志で自分にとって最良の治療を選択するために、複数の専門家から意見をもらうこと”です。
セカンドオピニオンの大切なポイントは、患者さんの満足の行く意思決定のために行われているかということです。当院にはセカンドオピニオンのご相談が多くありますが、何よりも大切にしていることは患者さんの気持ちです。
特に高額な診療に関してご相談いただく場合は、患者さんご自身も大変不安を感じながらお越しいただいていると思います。まずはそんな不安な気持ちを和らげてもらえるようにゆっくりとお話を聞くことからはじめ、本当に不安に感じているポイントや迷っている要素を探していきます。
その上で専門家としての意見をまとめ、これまでの経験も踏まえて患者さんにとって最適だと考えるご提案を作っていきます。大切なことは、提案をするまでに決してドクターの独りよがりにならず、また患者さんの意見だけで進まないことです。
患者さんの気持ちと専門家の視点が合わさって、初めて患者さんご自身が「決めてよかった」と心のそこから思える判断ができると信じています。
主治医との関係性よりも良い選択が大切
セカンドオピニオンを検討されている方で、稀に現在の主治医との関係を気にされてなかなか他院へ相談に行けない方がいらっしゃいます。
しかし、改めてお伝えしたいことは、患者さんご自身が本当に良い選択ができるかどうかです。もし本当に患者さんのことを想うのであれば、よく理解した上の決断を後押ししたくなるものです。
「現在の主治医を嫌な気持ちにしてしまうのでは」
とお考えの方は、ぜひお気になさらずに満足できる治療を探すことを優先してほしいと思います。
セカンドオピニオンの必要性
セカンドオピニオンを求めることでより多くの治療法に出会うことができます。
歯科医師によって考え方や経験、得意分野などが違いますので、訪れる歯医者によって提案される治療法も変わります。また、担当した医師の得意分野や考え方に偏った治療法になりがちです。
治療法を選ぶ上で一番理想的なのは、メリット・デメリットを患者さまがきちんと把握し、数ある治療法の中からご自身に合ったものを選択いただくことだと私達は考えております。
どの治療法にもそれぞれメリット・デメリットがありますが、どの治療法を選択するかは患者様の価値観に左右されます。セカンドオピニオンは最適な治療法を選択するためにはとても大事な考え方なのです。
また、セカンドオピニオンのメリットはもう一つあります。
それは、「治療前に歯医者さんとしっかり話すことができる」という点です。
歯科治療は長期間に渡って通院するケースが多くあります。そのため、歯医者さんとうまが合わず、途中で治療を中断することも度々見られます。治療前に歯科医師としっかり話しておくことは、こういったことを防ぐ効果もあるのです。
セカンドオピニオンが特に有効な場合
セカンドオピニオンは、インプラントや矯正などの高額な保険外治療の場合に求めることが一般的です。
保険適用の治療の場合、治療費や治療法などがあらかじめ決まっているため、医院によって差が出ません。
主に、以下のような治療を行う場合がセカンドピニオンは有効です。
- インプラント
- 審美治療 (セラミックのかぶせ物、ラミネートベニアなど)
- 歯列矯正
- 重度の歯周病
- 重度の顎関節症
- かみ合わせ(咬合)治療
- その他、10万円を超えるような高額な歯科治療全般
セカンドオピニオンの上手な活用法
相談の時間も患者さんと私たちの大切な時間です。
あなたが考えていること、不安に思っていることを少し整理するだけで、一回の相談がより充実したものとなります。
セカンドオピニオンをご検討の方へ、少しでもお役に立てるように4つの質問をご用意しました。
- 主治医からどのような提案を受けましたか?
- その提案のどのような点が気になっていますか?
- その他に聞いてみたい治療法はありますか?
- 今回の治療で、最も優先したいことはなんですか?
ご相談いただく際の参考にしていただければと思います。
何よりも大事なことは、“あなたの本音”を話していただくことです。
ぜひ私たちにお聞かせください。