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噛み合わせが悪いと顔の形が変わってしまうというのは本当ですか? [2018年11月15日]

江東区門前仲町の歯医者さん、原澤歯科です。
今回のテーマは「噛み合わせの悪さと全身への影響について」です。
噛み合わせの悪さを自覚している人は、その現状に危機感を持っているでしょうか。

確かに、噛み合わせの悪さというのは虫歯や歯周病と違って病気ではありません。しかし、噛み合わせの悪さが原因となって病気になる可能性がありますし、さらに審美面…つまり見た目においてもマイナスの影響を与えます。

最も、噛み合わせが悪いことで影響のある見た目は歯並びと考える人が多いでしょうし、確かにそれは事実です。しかしそれだけでなく、顔の形そのものにも影響を与えてしまい、ここでは噛み合わせの悪さが全身に与える悪影響について説明していきます。

顔の形への影響

噛み合わせが悪いと顔の輪郭…すなわち顔の形まで変わってしまいます。

エラが張った顔になるケース

エラが張った顔になる原因は二つあり、一つは先天的なケースです。これは生まれつきの骨格が関係しているため、簡単な改善は難しいでしょう。もう一つのケースは噛み合わせの悪さが原因のケースです。

食事で食べ物を噛む時、咬筋と呼ばれる筋肉を使用しますが、この筋肉はエラの付近にあります。噛み合わせが悪い場合、うまく噛めないことから咬筋に余分な力が掛かってしまいます。このため咬筋の筋肉が通常以上に発達してしまい、エラが張った状態になってしまうのです。

エラが張ると顔が大きく見えてしまいますから、そのせいで目や鼻や口のパーツの位置が一見バランス悪くも見えてしまいます。つまりこの場合、顔の形だけでなく顔全体の見た目に悪い影響を与えます。

顔の輪郭が歪むケース

筋肉というのは使えば使うほど発達するものであり、身体は何らかの動作をすることで必ずそれに関係する筋肉を使用します。ですから、食べ物を噛む動作においても顔や顎の筋肉を使用しています。

噛み合わせが悪いと均等な噛み方ができないため、どうしても噛みやすい部分を使って噛もうとします。極端な話、右側でうまく噛めない場合は左側を使って噛もうとするのが一般的ですからね。さて、こうしたスタイルで噛んでいると、どうしても噛み方が偏ってしまいます。

偏りによって噛むのによく使う箇所、ほとんど使わない箇所と差が出てしまい、よく使う箇所だけ筋肉が厚くなって骨にも変化が出てきます。そうなると顎の形が歪んでしまい、顎の形が歪むことで顔の輪郭そのものが歪んでしまうのです。

…顔の形というのは審美面の問題ですから、健康とは無関係に思えるかもしれません。しかし噛み合わせの悪さで顔の形が変化する場合、何より噛み合わせが悪いこと自体が健康とは言えないため、決して無視できる問題ではありません。

全身の健康への影響

噛み合わせが悪いと全身の健康に悪い影響を与えます。

虫歯や歯周病

本来、歯に付着したプラークは噛んだ時の衝撃で剥がれることがありますが、噛み合わせが悪いとそれが起こらなくなるため、プラークが付着している時間が長くなります。さらに噛み合わせの悪さによって歯並びも悪ければ、歯磨きがしづらく虫歯や歯周病になりやすくなります。

顎関節症

顎関節症は噛み合わせが良い人でも発症する可能性がありますが、噛み合わせが悪い人の方が発症のリスクが高く、さらに重症化しやすい傾向があります。これは、噛み合わせが悪いことによって常に顎関節に負担を掛けているのが原因です。

肩こりや頭痛

肩こりや頭痛の原因は様々ですが、噛み合わせの悪さによって起こることもあります。これは、噛み合わせの悪さによって噛む筋肉に悪影響を与えるためで、広頸筋に影響を与えることで肩こり、側頭筋に影響を与えることで頭痛が起こります。

腰痛

噛み合わせが悪いと頭のバランスが悪くなり、それを補うために他の部位がカバーしようとします。そうなると他の部位のバランスも悪くなり、歪みが生じて姿勢が悪くなります。その姿勢の悪さが背骨に負担を掛け、脊髄神経を刺激して腰痛を起こしてしまいます。

…特に肩こり、頭痛、腰痛は疲労によって起こるイメージがあります。しかし、噛み合わせの悪さによって起こることもあるのです。慢性的に肩こりや頭痛が起こるのであれば、その原因は噛み合わせの悪さにあるのかもしれません。

噛み合わせの悪さを改善するには

噛み合わせの悪さに対する治療方法は一定ではありません。と言うのも、噛み合わせが悪くなる原因は様々ですし、その原因に合った治療が必要だからです。そこで、一例として一般的な三つの原因を挙げてそれぞれの治療方法を説明します。

歯並びの悪さが原因の場合

噛み合わせが悪い原因として、最も可能性が高いのが歯並びの悪さです。歯並びが悪く凸凹していれば、均等に噛み合わせることができないため、噛み合わせも悪くなります。この場合は歯並びを改善しなければならないため、治療方法としては矯正治療を行うことです。

不適切な歯科治療が原因の場合

詰め物や被せ物で処置した時、これらの高さが合っていないと噛み合わせが悪くなります。また、インプラント治療も同様、上部構造の高さが合っていないと噛み合わせが悪くなります。この場合は詰め物や被せ物の高さを調整すれば良いのですが、低すぎる場合は再製作が必要です。

日常生活での癖が原因の場合

人間は誰しも何らかの癖を持ちますが、中には噛み合わせを悪くさせる癖があります。例えば舌で歯を押し出す癖があると、少しずつ歯が動いて噛み合わせが悪くなります。この場合は癖をなおせば改善できますが、既に歯並びに影響している場合は矯正治療も必要です。

正常な噛み合わせとは

噛み合わせの状態が正常か知りたい場合、自分でそれを判断するのは難しいでしょう。例え鏡で確認してもハッキリと見えるのは前歯くらいですから、正確に知りたいのであれば歯科医院で診てもらうのが確実です。ただし、簡単な自己診断は可能なので次の箇所に注目してみてください。

左右の歯

上下の前歯の中心に注目して、それぞれが一致しているか確認してください。これが一致していないと上下の顎骨、もしくは上下の歯の噛み合わせが左右にズレています。成長期にこの状態になっていると、正面から見た時に顎が曲がって成長してしまいます。

前後のバランス

見て明らかにバランスが悪いのは、受け口や出っ歯の状態です。前歯と奥歯の噛み合わせに注目した時、上の歯が下の歯より2ミリほど外側に並んでいれば正常で、このバランスが悪いと発音のしづらさを感じますし、口内炎もできやすくなります。

上下の前歯の噛み合わせの深さ

上下の前歯を噛み合わせた時、その深さが2ミリほどなら正常です。それより浅いと食べ物を噛もうとしても噛み切れないですし、逆に深いと上の前歯に下の前歯が噛み込む状態になるため、出っ歯になってしまいます。

唇の距離と高さ

注目する部分は、左右の目から唇の両端までの距離と、微笑んだ時の唇の両端の高さです。この時、距離や高さがズレていると左右の噛み合わせが悪い可能性があります。噛み合わせの自己診断の中で最も分かりやすいため、これは簡単に確認が可能です。

歯並び

凸凹した歯並びなら当然噛み合わせが悪くなりますが、細かい点を挙げるなら歯と歯の間の隙間の有無に注目してください。この時、永久歯の場合は隙間があいていると歯並びが悪いとされており、噛み合わせも悪くなります。

横顔の口元

正常なのは自然に状態になった時に口が閉じており、なおかつ鼻呼吸ができている状態です。ここで口元が出ている、もしくは口元が出ていると噛み合わせが悪く、この場合は前歯が前に出ていて歯並びも悪くなっている可能性が高いでしょう。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、噛み合わせの悪さと全身への影響についてまとめます。

1. 顔の形への影響 :噛み合わせが悪いと、顔の形において以下のような状態をもたらす
・エラが張った顔になるケース :咬筋に余分な力が掛かり、通常以上に筋肉が発達してエラ顔になる
・顔の輪郭が歪むケース :噛む時に使う筋肉が偏ることで顎の形が歪み、顔の輪郭も歪んで見える

2. 全身の健康への影響 :噛み合わせが悪いと、全身の健康に以下のような悪い影響を与える
・虫歯や歯周病 :歯並びも悪いと歯磨きがしづらく、磨き残しが増えて虫歯や歯周病になりやすい
・顎関節症 :噛み合わせの悪さによって常に顎関節に負担を掛けているので発症のリスクが高まる
・肩こりや頭痛 :噛む筋肉である広頸筋と側頭筋に悪い影響を与えることで慢性的に起こる
・腰痛 :噛み合わせの悪さで頭のバランスが悪くなることで姿勢が悪くなり、姿勢の悪さが腰痛を招く

3. 噛み合わせの悪さを改善するには :噛み合わせが悪くなった原因によって治療方法は異なる
・歯並びの悪さが原因の場合 :歯並びを改善する必要があるため、矯正治療が改善策になる
・不適切な歯科治療が原因の場合 :詰め物や被せ物の高さを調整することが改善策になる
・日常生活での癖が原因の場合 :癖をなおすことが改善策だが、状態次第で他の治療も必要になる

4. 正常な噛み合わせとは :簡単な自己診断を以下で紹介。正確に知るには歯科医院で診察してもらう
・左右の歯 :上下の前歯の中心に注目、それぞれが一致していれば正常
・前後のバランス :前歯と奥歯の噛み合わせで、上の歯が下の歯より2ミリほど外側に並んでいると正常
・上下の前歯の噛み合わせの深さ :上下の前歯を噛み合わせた時、深さが2ミリほどだと正常
・唇の距離と高さ :左右の目から唇の両端までの距離、微笑んだ時の唇の両端の高さが均等だと正常
・歯並び :永久歯の場合は歯と歯の間に隙間があいていないのが正常
・横顔の口元 :自然な状態で口が閉じられ、なおかつ鼻呼吸になっていると正常

これらのことから、噛み合わせの悪さと全身の影響について分かります。噛み合わせの悪さは審美面と健康面の両方において悪い影響を与えるため、病気ではないとは言え、決して無視できない問題です。

肩こりや頭痛に悩む人は多いですが、充分や睡眠や休息をとっても改善されないのであれば、その原因はもしかすると噛み合わせの悪さにあるのかもしれません。また、噛み合わせが悪いだけで口元だけでなく、顔全体の見た目が悪くなってしまう問題もあります。

サプリメントで口臭は予防できる? [2018年11月01日]

江東区門前仲町の歯医者さん、原澤歯科です。
今回のテーマは「口臭は深刻な問題である」です。
口臭は健康において重要な問題ですが、ほとんどの方が口臭予防の意識を強く持っていると思います。

男性はもちろん、特に女性は口臭予防を徹底しているでしょうからね。しかし、口臭予防の意識を持つ人は多くても、正しい対処方法ができている人は少なく、例えばサプリメントで簡単に口臭予防しようと考える人が多くいます。

さて、結論から言うとそのような方法での口臭予防、対処は間違っており、口臭がする人がまずすべきことは歯科医院に行くことです。なぜなら、その口臭はもしかすると大きな病気であることを示すサインの可能性があるからです。

原因究明の重要性

これはどんなことにも言えますが、何か問題が起こった場合にはその問題を解決するだけでなく、問題が起こった原因を解決しなければまた同じことが起こります。例えば仕事で後輩がミスをしたとして、先輩のあなたはまずミスの解消を最優先するでしょう。

しかし、その後で後輩にミスが起こった原因を聞き、今後同じミスが起きないよう改善策を考えると思います。そうしなければ、いつかまた全く同じミスをして同じ問題が起こるでしょうからね。つまり、問題に対しては解消するだけでなく原因究明も重要だということです。

さて、これは口臭についても言えることです。口臭がする場合にサプリメントで対処するのは、あくまで一時的な解消効果でしかなく、口臭の原因究明やその改善には何の効果もありません。

最も、例えばその口臭がニンニク料理を食べたことによる口臭なら問題ありません。この場合は口臭の原因が食材だと分かっていますし、歯磨きすればその口臭は簡単に解消されるからです。問題なのは、その口臭の原因が何らかの病気である場合です。

一時的口臭と病的口臭

口臭には一時的口臭と病的口臭の2つのタイプの口臭があります。一時的口臭は文字どおり一時的な口臭であり、例えば食材などが理由による場合です。一時的口臭は時間の経過や歯磨きで解消できますし、それこそタブレットでの解消も効果的です。

ただし病的口臭は病気が原因で起こる口臭ですから、一時的な解消は無意味です。例えば歯磨きすれば一時的な口臭は解消されますが、原因となっている病気を治さない以上、再び口臭がするようになるでしょう。

病的口臭の例

ではここで、病的口臭について深く考えてみます。
そもそも口臭がする病気とはどんな病気が考えられるのでしょうか。

歯周病

病的口臭の場合、可能性として最も高いのが歯周病です。歯周病菌は臭いを発生させますが、歯周病になると口の中で歯周病菌が繁殖します。つまり歯周病菌だらけの状態になるわけで、その分だけ臭いが強くなり、それが口臭となります。

また、歯周病になると歯肉から出血する、膿みが出るなどの症状が起こるため、それらが歯石になるなどの原因で口臭となることもあります。歯周病による口臭は臭いもかなりきつく、起床時に確認すれば自分でも充分自覚できるほどです。

虫歯

虫歯になると歯に穴があくため、言わばその箇所は細い空洞ができた状態になります。このため、食べた物がその空洞に詰まってしまうことがあり、それが長時間除去されないことで、やがて詰まった食べ物は腐ってしまいます。

そうなると食べ物が腐った臭いが口の中に広がってしまい、呼吸時に口臭になるのです。最も、虫歯の場合は歯に痛みを感じますから、例え口臭がしなかったとしても自分が虫歯であることは自覚できるはずです。

胃炎

胃炎になると胃酸が正常に出にくくなり、その影響で食べた物が消化されづらくなります。そうなると食べた物は未消化の状態で胃に長時間留まることになり、本来なら腸で行われるはずの発酵が胃で起こってしまいます。

その際、発生した発酵臭が肺に入ってしまうことで呼吸時にその発酵臭がするようになり、それが口臭となります。この場合の口臭は発酵臭ですから、臭いとしては腐った卵のような非常に嫌な臭いがするのが特徴です。

胃がん

胃がんになることでの口臭は、2つのパターンがあるとされています。1つは胃がん特有の口臭で、がん細胞が増殖する時に発生する化学物質が原因と言われていますが、現状あくまでそれは一説に過ぎず、ハッキリとした原因や根拠は明らかになっていません。

もう1つのパターン…これは既に確認されていることで、がんの壊死によって発生する臭い成分が原因です。臭い成分が発生すると血液中に吸収され、血管を通じて肺に入ります。そして肺のガス交換によって排出されることに口臭になるのです。

十二指腸潰瘍

口臭がするメカニズムは胃炎の場合とほとんど同じです。十二指腸潰瘍になると消化不良が起きやすくなりますが、そのせいで食べた物が消化されにくくなります。このため、胃炎同様に胃の中で食べた物が停滞してそこで発酵が起こってしまいます。

そして、発酵時に発生した臭い物質が血液に入ることで、血管を通じてそれが全身に回ります。その結果、臭い物質が肺に入ってしまうと呼吸時に口臭がするのです。ちなみに十二指腸潰瘍が原因の口臭なら、それ以外にも吐き気や胸やけなどの自覚症状もあります。

逆流性食道炎

あまり聞いたことのない病気だと思う人も多いでしょうが、逆流性食道炎とは胃液が食道に逆流する病気で、胃液の逆流によって食道が炎症を起こしてしまいます。口臭の原因としては、胃液が食道まで上がることで呼吸時に酸っぱい臭いがするためです。

さらに胃の臭いも漏れてきますから、酸っぱい臭いと胃の臭いが混ざったきつい口臭がするようになります。ちなみに、逆流性食道炎は聞き慣れない病気の割には、誰にでもかかる可能性のある病気です。と言うのも、食生活の乱れ、ストレス、過労などが原因で起こる病気だからです。

腸内環境の悪化

腸の中には善玉菌と悪玉菌があり、本来なら2つの菌がバランスよく共存しています。しかし、腸内環境が悪化することで悪玉菌が増えてしまいます。そして、悪玉菌が発生する際には腐敗したガスが腸の中で充満します。

そうすると、充満した腐敗したガスが腸壁→血液へと吸収されていき、血管を通じて全身に回り、肺に入り込むことで呼吸時に口臭がするようになるのです。ちなみに腸内環境が悪い人は便秘になるケースが多いため、つまり便秘の人も口臭がすることになります。

肝臓の不調

肝臓には様々な働きがありますが、その中の一つに有毒なアンモニアを解毒する働きがあります。食べた物にタンパク質が含まれていると、分解時に有毒なアンモニアが発生します。そして、その有毒なアンモニアは肝臓によって解毒され、尿素になって身体の外に排出されます。

しかし、肝臓が不調で正常な働きがでない場合、有毒なアンモニアの解毒が正常に行われなくなり、そうなるとその有毒なアンモニアが血液中に溶け込んでしまうのです。そして血管を通じて全身に回り、肺に入り込むことで呼吸時に口臭がするようになります。

…口臭は口から感じる臭いですから、一見その原因は口の中にあると決めつけてしまいがちです。確かに食材などによる一時的口臭はそのとおりですし、病的口臭の場合も虫歯や歯周病によって口臭が起こり、口臭の原因として可能性も高いでしょう。

しかし、胃や腸の病気で口臭がするケースもあり、その意味では口臭の全身の健康にかかわる問題です。このため口臭がすることを単にエチケットの問題だけと考えず、病気の可能性があるという危機感を持ち、まずは歯科医院に行って原因の究明をしなければなりません。

口臭外来について

歯科医院にはそれぞれ診療科目が設けられていますが、最近では口臭の検査や治療を専門として口臭外来を設けている歯科医院もあります。また、口臭外来は歯科医院に限らず、総合病院に設けられていることもあります。

ちなみに、口臭外来ではなく「口臭専門治療」と表記されている歯科医院もあり、こうした歯科医院では口臭に対する本格的な精密検査や治療を行えます。ただし、口臭外来は自由診療になるため、検査の費用などは保険診療に比べて高額です。

最も、口臭の原因が究明された場合、その原因の治療においては健康保険が適用されるケースもあります。例えば歯周病や虫歯が原因の場合、歯周病治療や虫歯治療は健康保険が適用されますから、口臭外来で歯周病治療や虫歯治療を行う場合は従来の治療と同様に健康保険が適用されます。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、口臭は深刻な問題であることについてまとめます。

1. 原因究明の重要性 :口臭の原因を解消しなければ、いくら一時的に解消しても再び口臭がする
2. 一時的口臭と病的口臭 :病気が原因で口臭がすることもあり、口臭は身体の健康に異常を示すサイン
3. 病的口臭の例 :以下のような病気の場合に口臭がする
・歯周病 :可能性として最も高い。歯周病菌の繁殖や歯肉から出た膿みや血液が口臭になる
・虫歯 :虫歯の穴に食べた物が詰まり、それが腐ってしまうことで口臭になる
・胃炎 :食べた物が正常に消化されずに胃の中で発酵することで、その発酵臭が口臭になる
・胃がん :がんの壊死によって発生する臭い成分が血液に入り、肺に回ることで呼吸時に口臭がする
・十二指腸潰瘍 :胃炎と似たメカニズムで口臭がするようになる
・逆流性食道炎 :逆流した胃液の酸っぱい臭いと胃の臭いが混ざった口臭がする
・腸内環境の悪化 :悪玉菌の増加によって腐敗したガスの臭いが肺に回って呼吸時に口臭がする
・肝臓の不調 :有毒なアンモニアが解毒させないことでアンモニア臭の口臭がする
4. 口臭外来について :口臭の検査や治療を専門としており、歯科医院や総合病院に設置されている

これら4つのことから、口臭は深刻な問題であることについて分かります。例えるならサプリメントによる口臭解消は、大きな病気による痛みを痛み止めで一時的に抑えるのと同じです。口臭が解消されてもそれは一時的なものでしかなく、時間が経てば再び口臭がするようになります。

それどころか原因…つまり病気が放置状態になるため、その病気が進行する問題があり、その意味でも口臭は身体の異常を示すサインと受け止め、まずは原因究明のために歯科医院に行きましょう。

野菜や果物で口臭は予防できる? [2018年10月15日]

江東区門前仲町の歯医者さん、原澤歯科です。
今回のテーマは「野菜や果物で口臭予防することの問題」です。口臭はエチケットの問題でもありますから、多くの人が普段から気を遣っていると思います。

特に女性は食事の後、食べた食材によっては口臭ケアのためにガムなどを噛みますし、朝はしっかり歯磨きしてミントのスッとする香りで出勤しますよね。また、それ以外にも口臭予防の方法はいくつかあります。

そこで、ここでは口臭予防の方法として、野菜や果物の摂取による口臭予防を説明します。ただし、今回お伝えしたいことは「野菜や果物で口臭を予防できるのでおすすめします」の意味ではなく、「野菜や果物で口臭を予防するのはおすすめできません」の意味です。

原因を特定することの重要性

口臭が起こるからには必ず原因があります。そして、口臭で大切なのは原因を特定して改善することです。最も、これはどんな病気にも言えます。例えば歯が痛い場合、痛み止めを飲めばひとまず痛みを治まります。しかし、その原因であればいくら痛み止めを飲んでも虫歯は治りません。

痛み止めで痛みを治めることを繰り返せば、痛み自体には対処できても虫歯は放置状態になってしまい、その結果虫歯が進行して重症化してしまいます。また、毎日の仕事も同じですね。仕事で致命的なミスをした時、方法次第ではそのミスをカバーできるかもしれません。

しかしミスが起こった問題の根本…つまり原因を特定して改善しなければまた同じことが起こるでしょう。つまり、何か問題が起こった時にはその問題の対処だけでなく、原因の特定と改善が必須なのです。口臭も何か原因があって起こっているわけですから、一時的な解消で終わらせてはいけない問題です。

口臭予防できる野菜や果物

口臭予防できる野菜や果物として、次のようなものが挙げられます。

・生野菜のサラダ
ポイントは「生野菜」という点で、生の野菜には多くの食物酵素が含まれており、
摂取することで腸の状態を整える効果があります。腸の状態が整えばきちんと便も出ますし、
環境が整うことで腸内から回ってくる口臭を防ぐことができます。

また、生野菜は温野菜に比べて硬く、噛んだ時に歯ごたえがあります。
食べる際には噛み砕くことが必要ですが、この噛み砕く行為によって歯に付着したプラークも剥がれます。
これによってプラークが減り、細菌による口臭を防ぐこともできるのです。

・リンゴ、パイナップル、レモン
まずリンゴは食物繊維が豊富ですから、お口の中を洗浄する効果があります。
次にパイナップルは舌苔を取り除く効果があるとされており、
ちなみに舌苔とは舌に付着している白くてブツブツした物質で、これは口臭の原因になります。

さらにレモンはクエン酸による口臭予防の効果があり、お口の中の細菌を殺菌して清潔な状態にします。
最も、レモンの場合は酸っぱさを考えると直接の摂取が難しい人もいるでしょうから、
レモン水、もしくはレモンジュースなどでも代用できます。

…野菜や果物は口の中を綺麗にするという意味で、食材が原因など一時的な口臭は予防できます。
しかしそれはあくまでエチケットの意味であり、口臭全般において効果があるわけではありません。
最も、野菜や果物や有害という意味ではなく、どちらも栄養があるため身体の健康において摂取は必要です。
ただし口臭の場合は違い、野菜や果物の摂取による口臭予防では一時的な解消の効果しかありません。

口臭には様々な原因がある

口臭がする場合、ほとんどの人はその原因として「歯磨きをしていない」、もしくは「臭いのするものを食べた」と考えると思います。こうした場合の口臭はあくまで一時的な口臭ですから、確かに野菜や果物での口臭予防で問題ありません。

しかし口臭の原因はそれだけでなく、何らかの病気が原因になっているケースもあります。そして問題なのが、ただ口臭がするというだけでは原因の特定もできないということです。ちなみに、口臭の原因としては次のようなことが考えられます。

歯周病

確率だけで考えれば、口臭の原因として最も多いのは歯周病です。歯周病になると歯周ポケット(歯と歯肉の境目)の溝が深くなり、そこに細菌や歯石が溜まります。また、歯周病になるとお口の中で細菌が繁殖しますし、歯肉から出血や膿みが出ることもあります。歯周ポケットに溜まる細菌、繁殖した歯周病菌、歯肉からの出血、膿、これらが原因で口臭が起こります。

唾液の分泌量の低下

唾液の分泌量が低下すると、お口の中は常に渇いた状態になります。そして、お口の中に存在する細菌の中には、こうした乾燥状態を好むものもあります。それは嫌気性菌と呼ばれる細菌で、嫌気性菌はプラークを分解する働きを持っています。お口の中が乾燥状態になれば嫌気性菌が活発に働くため、より多くのプラークを分解して口臭がするのです。

虫歯

虫歯になると歯に穴があくため、歯の一部が言わば空洞状態になります。すると食事をした時に食べカスがその空洞に入ってしまうことがあります。このような状態で詰まった食べカスは歯磨きで除去するのが難しく、そのまま残ってしまいます。そして時間の経過が食べカスは腐ってしまうため、それが原因で口臭が起こります。

胃炎

胃炎になると胃の調子が悪くなるため、食べた物を正常に消化できません。このため食べた物が未消化で胃の中に長時間留まってしまい、本来腸で起こる発酵が胃の中で起こります。そして、この時に発生した発酵臭は肺に取り込まれてしまうのです。そうすると呼吸時に肺に取り込まれた発酵臭がお口から発せられるため、それが口臭となります。

肝臓の不調

肝臓にはいくつか働きがありますが、その中の一つに有毒なアンモニアを解毒する働きがあります。有毒なアンモニアを尿素という形で解毒して、それが尿となって身体の外に排出されるのです。しかし肝臓が不調だと解毒が正常に行われないため、有毒なアンモニアが身体の中で停滞します。そうなるとやがて血液の中に有毒なアンモニアが入り込み、血管から肺に回って呼吸時に口臭がするのです。

便秘

便秘になると便が腸の中に溜まるため、腸内環境が悪化して悪玉菌が増加します。そして悪玉菌によって便が腐敗し、それによって有害物質が発生します。ここで有害物質が排泄されれば問題ないですが、便秘である以上それも不可能になってしまいます。やがて有害物質は腸壁から吸収されて血液に入り込み、血管から肺に入って呼吸時に口臭がするのです。

…このように口臭の原因はいくつもあり、それぞれ改善方法は異なります。例えば虫歯や歯周病が原因なら歯科医院での治療が必要ですし、胃や肝臓の不調や病気が原因なら専門の医療機関で治療しなければなりません。

便秘の場合は自覚があるでしょうが、それでも腸内環境の改善が必要ですし、これらの原因が同時に起こっていることも考えられるでしょう。このため、口臭がする時にまず必要なのはこれらの何が原因なのかの特定をすることです。

多くの原因が考えられる上にそれぞれの改善方法が異なるとなれば、まず原因を特定しないことには対処のしようがないからです。

口臭の原因を特定するには

口臭の原因を特定するには歯科医院に行くことで、さらに言えば口臭の専門外来も存在します。口臭外来とは口臭専門の治療を行うところで、歯科医院だけでなく総合病院に設置されている場合もあります。

口臭外来について

口臭外来ではカウンセリングや精密検査を行い、それを元に口臭の原因を特定、それに応じた治療を行います。この時、胃や腸など内臓に原因があるとされた場合は、専門の医療機関での治療となります。最も、口臭外来は他の医科との連携も行っているため、専門の医療機関への誘導はスムーズに行えます。

また、口臭自体は病気と扱われないため、口臭外来の検査費用などには健康保険が適用されません。ただし虫歯や歯周病などが原因の場合、これらの治療は従来どおり健康保険が適用されます。口臭についての悩みがあれば、口臭外来に行けば確実な対処ができるでしょう。

口臭外来の費用

口臭外来では健康保険が適用されないため、費用自体は従来の歯科治療より高くなります。自由診療の費用は歯科医院ごとで異なるため、口臭外来の費用は一概に断言できません。ただし相場はある程度決まっており、一般的にトータルで5万円~7万円ほどになります。

検査だけでも3万円ほどかかるため、費用としては決して安くはありません。しかし口臭の原因を特定できることとその治療ができることを考えれば、口臭外来では費用に見合った治療を行えると言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、野菜や果物で口臭予防することの問題についてまとめます。

1. 原因を特定することの重要性 :口臭を一時的に解消しても、原因を特定して改善しなければ意味がない

2. 口臭予防できる野菜や果物 :以下の野菜や果物で口臭予防できる
・生野菜のサラダ :食物酵素によって腸内環境が整うため、腸内から回ってくる口臭を予防できる
・リンゴ、パイナップル、レモン :リンゴは食物繊維が豊富、パイナップルは舌苔を取り除けるなど

3. 口臭には様々な原因がある :口臭の原因として以下のものが考えられる
・歯周病 :歯周ポケットに溜まった細菌や歯石、歯肉からの出血や膿みが原因で口臭が起こる
・唾液の分泌量の低下 :嫌気性菌の働きが活発になり、多くのプラークを分解して口臭が起こる
・虫歯 :虫歯の穴に食べカスが詰まり、その食べカスが詰まると口臭が起こる
・胃炎 :胃の中で食べた物が発酵し、その時発生した発酵臭が肺に入って口臭が起こる
・肝臓の不調 :有毒なアンモニアが解毒されなくなり、それが肺に入って口臭が起こる
・便秘 :便の腐敗によって発生した有害物質から腸壁に吸収され、血管から肺に入って口臭が起こる

4. 口臭の原因を特定するには :歯科医院、もしくは口臭外来に行く
・口臭外来について :口臭の原因特定と治療を専門に行っており、歯科医院や総合病院に設置されている
・口臭外来の費用 :健康保険が適用されないため費用は高く、一般的にはトータル5万円~7万円ほど

これらのことから、野菜や果物で口臭予防することの問題について分かります。口臭がする場合、大切なのは口臭の解消ではなく原因の特定です。原因を特定し、根本から問題を解決しなければ口臭は続くからです。また、その原因が病気である可能性もあるため、野菜や果物による一時的な解消方法はおすすめできません。口臭を身体が発するSOSのサインと捉え、歯科医院や口臭外来に行きましょう。

噛み合わせを悪くさせてしまう可能性がある子供の癖って何ですか? [2018年10月01日]

江東区門前仲町の歯医者さん、原澤歯科です。
今回のテーマは「噛み合わせが悪くなる子供の癖」です。
ほとんどの子供は何らかの癖を持っており、親はそれを改善させるために頭を悩ませます。

さて、そんな子供の癖をなぜ改善させたいのかと考えると、
その答えとして挙げるのは「みっともない」や「行儀が悪い」などの理由でしょう。
確かに、癖によってはマナーにも関係してくるため深刻な問題ですよね。

しかしもっと問題なのは、子供の癖の中には口腔内の健康にとって害となる癖もあるということです。
そこで、ここでは噛み合わせが悪くなる原因となる子供の癖について説明します。
もちろん、同じ癖を持つ大人がいた場合、その大人もまた噛み合わせが悪くなるので要注意です。

噛み合わせについて

そもそも「正常な噛み合わせ」とはそんなに大切なことなのでしょうか。
実際、噛み合わせを意識する人はそこまで多くなく、それよりも歯並びや歯の色を気にする人が多いですね。
最も、歯並びが悪ければ噛み合わせも悪くなるので、正常な噛み合わせは審美面においても重要です。
また、それだけでなく健康面においても重要であり、噛み合わせの悪さは身体に様々な問題を引き起こします。

肩こりや頭痛

肩こりや頭痛の要因は疲労とは一概に言い切れず、噛み合わせの悪さが要因のケースもあります。
人間は動作するたびに必ず筋肉を使いますが、噛む動作においてもそれは例外ではありません。
そして、噛み合わせが悪いと噛む筋肉が影響を受け、それによって肩こりや頭痛が起こります。

首から肩にかけてつながる広頸筋が影響を受けて肩こりが、
顎関節から頭の横にかけてつながる側頭筋が影響を受けて頭痛が引き起こされるのです。
慢性的な肩こりや頭痛で悩まされている人の場合、その要因は噛み合わせの悪さにあるのもかもしれません。

顎関節症

顎関節症は噛み合わせが良くてもなりますし、
噛み合わせが良い人が顎関節症になったのがきっかけで噛み合わせが悪くなるケースもあります。
しかし、噛み合わせが悪いと顎関節症になるリスクが高く、さらに重症化しやすい傾向があります。

顎関節症は、軽度なら顎を動かすたびに音が発生するくらいの症状ですが、
それでも音が聞こえるのはストレスになりますし、重症化すれば痛みを感じることもあります。
さらに口も開けにくくなるため、決して軽く見てはいけない病気です。

顔の見た目が悪くなる

噛み合わせの悪さは審美面に影響しますが、それは単に噛み合わせた時の歯の見た目だけではありません。
と言うのも、噛み合わせが悪いと顎の形が悪くなりますし、顎の形が悪くなれば顔の輪郭が歪みます。
そして顔の輪郭が歪むということは、顔の見た目も悪くなることになるのです。
また、噛み合わせが悪いと発音がしづらいなどの問題も起こるため、
顔の見た目とあわせて人との交流、会話に引け目を感じるようになってしまいます。

虫歯や歯周病になる

いくら予防しても虫歯や歯周病になる人は、その要因が噛み合わせの悪さにあるのかもしれません。
なぜなら、噛み合わせが悪いと虫歯や歯周病になるリスクが高まるからです。
まず噛み合わせが悪く歯並びが悪ければ、歯磨きがしづらいために磨き残しが多くなります。

さらに、噛み合わせが悪いと噛んだ時に歯と歯が当たらない箇所が出てくるため、
その衝撃によるプラークの剥がれが起こらなくなり、プラークが付着したままになります。
また、噛み合わせの悪さによって特定の歯に負担がかかれば、歯周病が起こるリスクが高まります。

…このように噛み合わせの悪さは見た目の悪さに影響してしまいますし、
虫歯、歯周病、顎関節症、肩こり、頭痛などの要因にもなります。
口腔内に限らず健康な身体を維持するには、噛み合わせの悪さは決して無視できない問題です。

噛み合わせが悪くなる子供の癖

噛み合わせの悪さは身体に様々な問題を引き起こしますが、
そもそも噛み合わせはどうやって悪くなるのでしょうか。これは遺伝的な要素もありますが、
実は子供の時に行う何気ない癖が関係しているケースが多くあります。
一見子供ならではの何でもない癖ですが、その中のいくつかには噛み合わせが悪くなる要素が潜んでいます。

指しゃぶり

無邪気に見える指しゃぶりの癖は、実は噛み合わせが悪くなる要因です。
毎日指しゃぶりをすれば1日トータルで数十分以上、
さらに睡眠時も含めれば相当な時間になり、長時間大きな力をかけることになります。

しかも指しゃぶりによってかかる力は強いため、持続的に行えば歯並びが悪くなり、顎も変形してしまいます。
また、指しゃぶりによって口の形が変形した場合、
噛み合わせだけでなく呼吸や発音、飲み込む動作においても正常にできなくなってしまうのです。

<指しゃぶりによって起こる噛み合わせの異常>
・出っ歯…指しゃぶりの時に上の前歯を持続的に押す状態になるために起こる
・上下の奥歯のずれ…指しゃぶりで上の歯列の幅が狭くなり、下の歯列とのバランスが崩れて起こる

口呼吸

「口呼吸ではなく鼻呼吸をしなければならない」と聞いたことがある人も多いと思いますが、
その理由まではよく分からないという人もいるのではないでしょうか。
口呼吸は文字どおり口で呼吸しますから、鼻呼吸の時のように上顎が成長できなくなります。

上顎が成長できなければ幅が狭くなり、さらに口呼吸によって舌の位置が下がるため、
上顎が広げられなくなって出っ歯や歯並びの悪さにつながってしまうのです。
また、口呼吸は乾燥した空気を直接口の中に取り込むため、口の中が乾燥して細菌が繁殖しやすくなります。

<口呼吸によって起こる噛み合わせの異常>
・出っ歯…口呼吸によって上顎が広がらないため出っ歯になる
・歯並びの悪さ…口呼吸で上顎が広がらないため、歯のスペースが狭くなって歯並びが悪くなる

下唇を噛む

子供は悔しい時や叱られた時に下唇を噛む時がありますが、それが癖になると出っ歯になります。
まず下唇を噛むと、その時点で下の歯が中…つまり内側に倒されます。
そうすると、上の歯が外側に押された状態になるため出っ歯になってしまうのです。

この場合、下唇に上から強い力をかけることに問題があるため、
下唇を噛む以外にも舌で下唇を押すなど癖があると全く同じ問題が起こります。
他にも、下唇のかさつきなどが気になって舌で強く舐めるなどの癖もこれに該当します。

<下唇を噛むことによって起こる噛み合わせの異常>
・出っ歯…下唇を噛むと下の歯が内側に倒され、上の歯が外側に押された状態になるため
・歯並びの悪さ…下唇を噛んで舌の歯が内側に倒されると、スペースが狭くなって下の歯並びが悪くなる

頬杖をつく

頬杖をつく癖は大人にもありますが、この癖は噛み合わせにおいて様々な問題が起こります。
まず頬杖をつくと、体勢的に頭を顎で支える状態になります。
頭は身体の中でも重たい部分になるため、それを顎で支え続けると特に奥歯に負担がかかります。

また、同じような癖としてはうつ伏せで寝ることが挙げられます。
ひと昔前は、頭の形が整うという点で子供のうつ伏せ寝がすすめられていましたが、
うつ伏せで寝ることは噛み合わせが悪くなるどころか乳児突然死症候群の原因の一つとされています。

<頬杖をつくことによって起こる噛み合わせの異常>
・奥歯の噛み合わせが悪くなる…頭の重さを支える負担が奥歯にかかるため
・顎が横にずれて噛み合わせが悪くなる…頭の力が顎を横や奥に動かし、強い負担をかけるため

爪を噛む

「爪を噛む」とは前歯で爪を噛むことですが、硬い爪を前歯だけで噛むことは前歯にとって負担となり、
その影響で前歯の歯の根が浅くなる、前歯の先が変形するなどの問題が起こります。
さらに成長期において爪を噛む癖は歯肉にも負担をかけ、歯並びが悪くなる原因になります。

他にも爪を噛む癖があると受け口になりやすくなりますし、爪を噛むこと自体が衛生的によくありません。
爪の残る細菌が口に入ってしまい、それが原因で何らかの病気になる危険性があるからです。
ちなみに爪を噛むのは単に癖だけでなく、不安やストレスが原因で起こっていることがあります。

<爪を噛むことによって起こる噛み合わせの異常>
・歯並びが悪くなる…硬い爪を前歯だけで噛むことで歯肉に負担をかけてしまうため
・受け口…爪を噛むと下顎が前に出た状態で固定されるため

まとめ

いかがでしたか?
最後に、噛み合わせが悪くなる子供の癖についてまとめます。

1. 噛み合わせについて :審美面、健康面において様々な問題を引き起こす原因となる
・肩こりや頭痛 :噛み合わせが悪いと広頸筋と側頭筋が影響を受け、肩こりや頭痛を引き起こす
・顎関節症 :噛み合わせが悪い人はそうでない人に比べて顎関節症になりやすく、重症化もしやすい
・顔の見た目が悪くなる :噛み合わせが悪いと顎の形が悪くなり、顔の輪郭が歪んで見えるため
・虫歯や歯周病になりやすい :歯並びの悪さで噛み合わせが悪い場合、歯並びが凸凹で歯磨きがしづらい

2. 噛み合わせが悪くなる子供の癖 :何気ない癖の中には噛み合わせを悪くさせる原因となるものもある
・指しゃぶり :指を吸う力は強いため、その力が持続的にかかると歯並びが悪くなって顎も変形する
・口呼吸 :口呼吸だと上顎が成長できなくなるため、幅が狭くなって歯並びが悪くなる
・下唇を噛む :上の歯が外側に押される状態になることで出っ歯になる
・頬杖をつく :頭は重いため、それを顎で支えることで負担となって奥歯の噛み合わせが悪くなる
・爪を噛む :硬い爪を前歯だけで噛むのは前歯にとって負担となり、前歯の先が変形する

これらのことから、噛み合わせが悪くなる子供の癖について分かります。
噛み合わせの悪さを改善方法は様々で、矯正治療で対応できるケースもあります。
ただし癖が原因で噛み合わせが悪くなった場合、癖を改善しなければまた同じ問題が起こります。
癖は一度身につくと改善が難しくなるため、噛み合わせを悪くさせる子供の癖には早めに対処しましょう。

リステリンなどの洗口液で口臭は予防できる? [2018年09月14日]

江東区門前仲町の歯医者さん、原澤歯科です。
今回のテーマは「洗口液による口臭予防の効果」です。
洗口液とは口臭をはじめ、虫歯や歯周病を予防できるとされる液体製品です。

液体を口に数十秒含むだけで口臭を予防できる手軽さから、時間に余裕のない社会人は重宝するでしょう。
しかし、歯科医の視点で意見すれば洗口液による口臭予防はおすすめできません。
おすすめできないと言うより、口臭予防における根本的な解決にならないのです。

例えば虫歯になって歯が痛む時、痛み止めを飲めば痛みは治まります。
しかしこれでは虫歯という根本的な問題が解消されておらず、痛みが治まるのは一時的でしかありません。
洗口液による口臭予防にもこれと似たことが言え、口臭の原因を解消できないのが問題です。

洗口液での口臭予防効果

洗口液を使用すれば一時的に口臭を予防できます。
ですから、「例えば餃子を食べたために口臭を予防する」…このような使い方だと効果を発揮するでしょう。
しかし、こうした食べ物が原因による口臭ではなく、他の原因による口臭の場合はおすすめできません。

と言うのも、その場合は口臭の原因が一切無視されているからです。
つまり洗口液では口臭は予防できても、口臭を引き起こしている原因は解消できないわけで、
さらに言えばその原因が深刻な問題である可能性もあるのです。

洗口液で口臭予防し続けた場合

洗口液に口臭予防し続けると、次の2つの問題があります。

・問題1. 口臭の予防効果が一時的なものでしかない
・問題2. 口臭の原因が放置されたままになる

「問題1」についてですが、上記で例に挙げたような餃子などの食べ物による口臭なら問題ありません。
例えば外食でラーメンと餃子を食べた時に洗口液で口臭予防すれば、
その後に餃子の口臭で周囲を不快にさせることがなくなりますからね。

しかし仮に歯周病による口臭ならどうなるでしょうか。歯周病が口臭を引き起こしている以上、
歯周病を治療しなければ口臭は続くわけで、例え洗口液で口臭予防しても一時的な効果でしかありません。
時間が経過すれば、すぐにまた口臭を感じてしまうでしょう。

そして、この場合に深刻なのが「問題2」です。洗口液で口臭予防し続ければ歯周病は放置された状態になり、
そうなると歯周病はどんどん進行し、やがて歯を失うほど重症化してしまいます。
つまり、洗口液では口臭の原因は解消されず、それが後に大きな事態を招くのです。

口臭の原因

口臭の原因は様々ですから、単に「口臭がする」だけでその原因の特定はできません。
ちなみに、考えられる口臭の原因には次のようなものがあり、中には胃や腸の病気が原因のケースもあります。

歯周病

口臭の原因として最も可能性が高いのが歯周病です。
歯周病になると歯周ポケットが深くなるため、その溝に細菌が溜まって繁殖します。
さらに歯石、歯肉が出た膿み、歯肉からの出血が口臭を引き起こし、それもキツイ臭いの口臭が起こります。

唾液の分泌量の低下

唾液の分泌量が低下すると、口の中で酸欠状態を好む嫌気性菌の働きが活発になります。
嫌気性菌はプラークを分解する働きを持つため、それが活発になることで口臭が起こります。
唾液の分泌量の低下は虫歯や歯周病のリスクを高めるため、改善しなければならない問題です。

<唾液の分泌量を高めるには>
唾液の分泌量を高めるには、次のような方法があります。

・水分補給を意識して身体の水分不足を防ぐ
・乾燥した空気を取り込まないよう、鼻呼吸での呼吸を意識する
・唾液の分泌を促進させるためにガムを噛む(虫歯のリスクを考えてシュガーレスのガムを選択)
・交感神経が優位になると唾液の分泌が抑制されるため、リラックスして副交感神経を優位になる
・噛むことで唾液の分泌が高まるため、食事の時はよく噛んで食べる

虫歯

虫歯になると歯に穴があき、そこに食べカスが詰まります。
詰まった食べカスは歯磨きでも簡単に除去できず、長時間詰まったままになることで腐ります。
こうして食べカスが腐ると壊死臭がして、それが口臭になるのです。

逆流性食道炎

逆流性食道炎になると、胃液が食道に逆流する症状が起こります。
食道に流れる胃液は酸性で酸っぱい臭いがしますが、それが食道…つまり喉付近まで上がってくるわけで、
そのため呼吸すると胃液の酸っぱい臭いが口臭となるのです。

胃炎・十二指腸潰瘍

胃炎や十二指腸潰瘍になると、食べた物が胃で消化されずに未消化のまま残ります。
そうなると、本来なら腸で起こるはずの発酵が胃で起こってしまい、
その時に発生した発酵臭が肺に取り込まれることで、呼吸時に口臭が起こるのです。

便秘

便秘になると口臭が起こります。便秘によって排泄物が腸に蓄積されると腸内環境が悪化します。
そうなると発生した悪玉菌によって排泄物が腐敗し、腐敗することで今度は有害物質が発生します。
この有害物質が血液から肺に取り込まれると、呼吸時に便臭に近い口臭が起こります。

…このように口臭の原因は様々ですが、共通点を挙げると「洗口液では解消できない」という点です。
歯周病、唾液の分泌量の低下、虫歯、逆流性食道炎、胃炎、十二指腸潰瘍、便秘、
それぞれ治療方法は全く異なりますが、少なくとも洗口液では治らないですからね。

口臭がする場合、大切なのは洗口液による一時的な解消ではなく原因の究明と治療です。
とは言え、それはとても自身でできることではないため、
口臭がする時にはまず歯科医院に行かなければなりません。

口臭の治療に特化した「口臭外来」

様々な病気に対する専門外来がありますが、口臭に対する専門外来もあります。
それが口臭外来で、口臭外来では口臭の検査や治療を行います。
つまり口臭に特化した診療体制であり、歯科医院だけでなく総合病院に設置されている場合もあります。

口臭の専門的な治療を受けられるのが大きな特徴でありメリットですが、
その一方で専門的な治療が必要なケースでは健康保険が適用されず、費用が高いのがデメリットです。
ただし、従来の治療で健康保険が適用される治療においては口臭外来でも同様に適用されます。

例えば虫歯や歯周病が原因の口臭の場合、虫歯や歯周病の治療には健康保険が適用されますから、
口臭外来で治療しても健康保険が適用されるということです。

口臭外来の流れ

口臭外来の流れは次のようになっています。

・STEP1. 問診
言わばカウンセリングで、口臭における悩みや思っていることを医師に伝えましょう。
また、食生活を中心とした生活習慣についても把握しておくと後の治療がスムーズです。
カウンセリングによる患者さんの意見は、口臭を改善するための貴重な情報になります。

・STEP2. 口腔内検査
割合としては口臭の原因のおよそ8割が口腔内にあるとされています。
このため、原因究明のためにまずは口腔内検査を行います。
簡単な診察ではなく、レントゲンなどを使用して慎重に調べます。

・STEP3. 精密検査
口臭の原因をより深く究明するための検査です。
口臭測定器、唾液の検査、舌診、さらに必要であれば尿検査も行いますし、
CTや口腔内写真の撮影などによる歯周精密検査も行います。

・STEP4. 診断
これまでの検査の結果を元にして口臭の原因を特定し、本格的な治療計画を立てて説明します。
また、口臭の原因によっては専門医とも連携しますし、生活習慣における指導も行います。
この後の流れは一定ではなく、口臭の原因にあわせた治療を行っていきます。

心理的口臭とは

口臭外来の検査でも特に問題がなかった場合、その口臭は心理的なものが原因の可能性があり、
このような口臭を心理的口臭…もしくは自臭症と呼びます。
これはある種の錯覚で、実際にはキツイ口臭があるわけではありません。

しかし周囲から口臭を指摘された過去があるなど、
こうしたトラウマが原因で口臭がする…正確には「口臭がすると思い込んでしまう」ケースです。
この場合、カウンセリングを中心とした治療を行っていきます。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、洗口液による口臭予防の効果についてまとめます。

1. 洗口液での口臭予防効果 :一時的な解消されるものの、口臭の原因は全く解消されない
2. 洗口液で口臭予防し続けた場合 :口臭の原因が放置されたままになるなどの問題がある
3. 口臭の原因 :以下のような原因がある
・歯周病 :口臭の原因として最も可能性が高い、細菌の繁殖や歯肉から出た膿みが口臭を引き起こす
・唾液の分泌量の低下 :嫌気性菌の働きが活発になり、プラークを分解して口臭を引き起こす
・虫歯 :虫歯の穴に食べカスが詰まり、それが腐ることで口臭を引き起こす
・逆流性食道炎 :胃液が逆流してくるため、胃液の酸っぱい臭いが口臭を引き起こす
・胃炎・十二指腸潰瘍 :食べ物が胃で発酵し、その発酵臭が肺に取り込まれて呼吸時に口臭を引き起こす
・便秘 :腸で腐敗した排泄物が有害物質を発生させ、それが肺に取り込まれて呼吸時に口臭を引き起こす

4. 口臭の治療に特化した「口臭外来」 :口臭に対する専門外来で、歯科医院や総合病院に設置されている
・口臭外来の流れ :問診→口腔内検査→精密検査→診断
・心理的口臭とは :過去のトラウマが原因で口臭がすると思い込んでしまうケースがある

これらのことから、洗口液による口臭予防の効果について分かります。
まとめとして分かりやすい例を挙げると、例えばあなたの会社で後輩が重大なミスをしたとします。
先輩のあなたが対処することでそのミスは解消できますが、実際にはそれで解消して終わりにはなりません。

なぜならこの場合、ミスが起こった原因を究明して対策をとらなければならないからで、
そうしなければ後輩は今後何度でも同じミスを繰り返してしまうでしょう。
口臭の問題もこれと似たようなことが言えます。

ただ口臭を一時的に解消するだけで良いなら、洗口液を使用すれば問題ないでしょう。
しかしそれでは口臭の原因は解消されないため、今後何度でも口臭は起こります。
原因の解消を大切に考えるなら、口臭がする時にまずすべきことは歯科医院に行くことです。

歯を食いしばるクセがあるのですが、何か歯に悪影響がありますか? [2018年09月01日]

江東区門前仲町の歯医者さん、原澤歯科です。
今回のテーマは「噛み合わせが悪くなってしまう日常生活でのクセ」です。
人はそれぞれ何らかのクセを持っているものです。

貧乏ゆすり、舌を出す、頭をかく、女性の場合は髪をかきあげるクセを持っている人も多いですね。
さてこうしたクセですが、実は内容によっては噛み合わせに大きく影響するものがあり、
日常生活でのクセが原因で噛み合わせが悪くなるケースがあるのです。

今回のタイトルにある「歯を食いしばるクセ」もその1つであり、
継続的に歯を食いしばるクセのある人はそれが原因で噛み合わせが悪くなってしまいます。
そこで、ここでは噛み合わせに影響する日常生活のクセについてのお話をしていきます。

食いしばりについて

ではまず、今回タイトルにある「歯の食いしばり」について考えてみましょう。
食いしばりとは、上の歯と下の歯で強く噛み合わせる行為であり、クレンチング症候群とも呼ばれます。
意外に思うかもしれませんが、こうして上の歯と下の歯が接する機会は、本来なら食事の時くらいです。

考えてみてください。確かに会話する時には口元があらゆる動きを見せますが、
会話の中で上の歯と下の歯がカチンと当たることはないですよね。
このため上の歯と下の歯が接するのは食事の時くらいであり、時間にすればおよそ20分程度なのです。

しかし食いしばりのクセがある人は例外で、クセで頻繁に歯を食いしばることから、
1日の中で上の歯と下の歯が接する時間はおよそ2時間…それも強い力で噛み合わせます。
そして、この食いしばりによって噛み合わせが悪くなるのです。

食いしばりで噛み合わせが悪くなる理由

では食いしばりによってなぜ噛み合わせが悪くなるのでしょうか。それには次のような理由が挙げられます。

・歯がダメージを受けるため
食いしばりによって歯がダメージを受けると、場合によっては歯が欠けたり割れたりすることがあります。
これは被せ物も同様で、例え頑丈なセラミックでも強い力で食いしばると割れてしまいます。
こうした歯の欠けや割れによって歯の形状が変化し、歯並びが悪くなって噛み合わせも悪くなるのです。

・歯が擦り減るため
食いしばりを繰り返せば、歯は摩擦によって少しずつ擦り減っていきます。
そして、歯が擦り減ることで本来の高さよりも低くなってしまい、噛み合わせが悪くなるのです。
ちなみに、擦り減るという意味では歯ぎしりのクセにも同じことが言えます。

・顎関節症になるため
顎関節症の原因は様々で、例えば噛み合わせの悪い人だと発症のリスクは高まります。
しかし噛み合わせが良い人でも発症しますし、食いしばりのクセもまた発症の原因の1つです。
そして、顎関節症になることで噛み合わせが悪くなってしまうのです。

・歯が動くため
歯に強い力が継続的にかかると、稀に歯が動いてしまうことがあります。
食いしばりの場合は縦方向に力がかかるため、この場合は歯が歯肉に押し込まれる状態になります。
そうなると歯の高さが変わるため、噛み合わせが悪くなってしまうのです。

…食いしばりのクセは「歯へのダメージ」、「歯の擦り減り」、「顎関節症」、
「歯の移動」などの症状をもたらし、これらの症状が原因によって噛み合わせが悪くなります。

食いしばりのクセを直すには

食いしばりのクセを直すには、まずはそれが本当にクセかどうかによって方法が異なります。
と言うのも、一般的に食いしばりはストレスが原因によって起こると言われているため、
その点に心当たりがあるならストレスの解消によって食いしばりをしなくなるケースもあります。

また、ストレスの場合は緊張状態になるのを防ぐため、
身体の力を抜いて筋肉をほぐすことが効果的ともされています。
一方、本当にクセになってしまっているなら、それを直すために最も必要なのは自分の意志です。

頻繁に鏡で確認するなどして、無意識に行ってしまう食いしばりを防ぎましょう。
ちなみに、歯科医院では食いしばりへの対処としてマウスピースを製作して渡すこともあります。
ただし既に噛み合わせが悪くなっている場合は、食いしばりのクセだけでなく噛み合わせの改善も必要です。

噛み合わせが悪くなる原因

食いしばりのクセがあると噛み合わせが悪くなります。
と言うことは、食いしばりのクセがなければ噛み合わせは悪くならないのでしょうか。
…それは違います。なぜなら、噛み合わせが悪くなる原因は他にもいくつかあるからです。

歯並びが悪い

歯並びが悪くて凸凹していれば、上手く噛み合わせることができません。
このため、歯並びが悪い人は噛み合わせも悪くなります。

歯を失ったままにしている

本来、歯を失った場合は入れ歯やインプラントなどの人工の歯で補います。
それをせず歯を失ったままにしておくと、隣接する歯が動いて噛み合わせが悪くなってしまいます。

被せ物の高さが合わない

被せ物で処置した時、高さが合わないと噛み合わせが悪くなります。
高すぎる場合は削って調整できますが、低すぎる場合は被せ物の再製作が必要なこともあります。

インプラントや入れ歯のメンテナンスを受けない

インプラントや入れ歯は、治療後も定期的なメンテナンスの通院が必要です。
メンテナンスではその都度噛み合わせの調整を行うため、これを無視すると噛み合わせが悪くなります。

虫歯や歯周病になる

虫歯になると歯が溶かされ、歯周病になると歯がグラつきます。
いずれも歯の形状が変化するため、歯並びが崩れて噛み合わせが悪くなります。

顎関節症になる

顎関節症は噛み合わせが悪い人に起こりやすい病気ですが、噛み合わせが良い人でも起こります。
噛み合わせが良い人が顎関節症になると、それがきっかけで噛み合わせが悪くなることがあります。

クセ

今回のテーマでも食いしばりもクセの1つですが、それ以外にも噛み合わせが悪くなるクセがあります。
頬杖をつく、うつ伏せで寝る、歯ぎしり、舌で歯を押し出す、いずれのクセも噛み合わせが悪くなる原因です。

…ザっと挙げただけでも、噛み合わせが悪くなる原因はこれほどあります。
ですから、食いしばりのクセは噛み合わせが悪く原因の1つでしかなく、
食いしばりのクセがない人でもこれらが原因で噛み合わせが悪くなることがあるのです。

噛み合わせの悪さが起こす問題

最後に、噛み合わせが悪いとどんな問題が起こるのかをお伝えします。
噛み合わせの悪さは病気ではなく、その点では虫歯や歯周病のように治療の早急性はありません。
しかし、噛み合わせが悪いことで様々な問題を引き起こします。

虫歯や歯周病になりやすい

歯並びの悪さが原因で噛み合わせが悪い場合、虫歯や歯周病になるリスクが常に高まります。
これは歯並びが悪いことで歯磨きがしづらく、噛み合わせが良い人に比べて磨き残しが多いからです。
磨き残しが多ければそれだけプラークが蓄積され、虫歯や歯周病になるリスクが高くなるのです。

肩こりや頭痛が起こる

噛む時には筋肉を使用しますが、噛み合わせが悪いと噛む筋肉に悪い影響をもたらします。
広頸筋は首から肩にかけてつながっているため、噛み合わせが悪い影響で肩こりを引き起こし、
側頭筋は顎から頭の横にかけてつながっているため、噛み合わせが悪い影響で頭痛を引き起こします。

腰痛が起こる

噛み合わせが悪い人は、そのせいで頭蓋骨…つまり頭の重心のバランスが崩れています。
そこで身体は崩れたバランスを取り戻そうと、至るところに力をかけてバランスの崩れを補います。
この時かかる力が腰への負担となり、それが原因で腰痛を引き起こすことがあります。

顔の見た目が悪くなる

噛み合わせが悪いと顎が変形し、顎が変形することで顔の輪郭が歪みます。
また、歯並びの悪さが原因で噛み合わせが悪い場合、歯並びの悪さも口元の見た目を悪くさせます。
顔の輪郭の歪みも歯並びの悪さも、いずれも顔の見た目を悪くさせる原因になります。

…このように、噛み合わせの悪さは口の中だけでなく全身の健康状態に異常をもたらします。
肩こり、頭痛、腰痛、これらは一見噛み合わせの悪さと無関係に思えますが、実はそうではなく、
慢性的な肩こりや頭痛や腰痛に悩まされている人は、その原因が噛み合わせの悪さにあるかもしれません。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、噛み合わせが悪くなってしまう日常生活でのクセについてまとめます。

1. 食いしばりについて :食いしばりのクセがあると噛み合わせが悪くなる

2. 食いしばりで噛み合わせが悪くなる理由 :以下の理由が挙げられる
・歯がダメージを受けるため :食いしばりによって歯が欠けたり割れたりして歯の形状が変化する
・歯が擦り減るため :摩擦によって歯が擦り減り、歯の高さが低くなって噛み合わせが悪くなる
・顎関節症になるため :顎関節症になると噛み合わせが悪くなることがある
・歯が動くため :強い力がかかることで、歯が動いて噛み合わせが悪くなる

3. 食いしばりのクセを直すには :ストレスが原因の場合はその解消や筋肉をほぐすなど

4. 噛み合わせが悪くなる原因 :以下の原因が挙げられる
・歯並びが悪い :歯並びが凸凹していることで噛み合わせが悪くなる
・歯を失ったままにしている :隣接する歯が動いて噛み合わせが悪くなる
・被せ物の高さが合わない :被せ物が高すぎる、もしくは低すぎて噛み合わせが悪くなる
・インプラントや入れ歯のメンテナンスを受けない :噛み合わせの調整ができないため
・虫歯や歯周病になる :歯が溶かされる、もしくは歯がグラつくことで噛み合わせが悪くなる
・顎関節症になる :顎関節症になったのがきっかけで噛み合わせが悪くなることがある
・クセ :食いしばり以外にも、頬杖、うつ伏せ寝などのクセは噛み合わせが悪くなる

5. 噛み合わせの悪さが起こす問題 :以下の問題が挙げられる
・虫歯や歯周病になりやすい :歯並びの悪さが原因で噛み合わせが悪い場合に言えること
・肩こりや頭痛が起こる :噛む筋肉である広頸筋と側頭筋が悪い影響を受けるため
・腰痛が起こる :頭の重心のバランスが崩れることで、身体が腰に負担をかけてしまうため
・顔の見た目が悪くなる :顔の輪郭の歪み、歯並びの悪さなどが理由

これらのことから、噛み合わせが悪くなってしまう日常生活でのクセについて分かります。
食いしばりを単なるクセと捉えてはならず、これは噛み合わせが悪くなる原因の1つです。
また、噛み合わせが悪くなる原因となるクセは他にもありますし、
クセ以外のことが原因で噛み合わせが悪くなることもあるのです。

ガムで口臭は予防できる? [2018年08月15日]

江東区門前仲町の歯医者さん、原澤歯科です。
今回のテーマは「ガムによる口臭予防の効果」です。
自分の口臭が気になった時、あなたならまずどんな対処をするでしょうか。

起床時の口臭ならすぐに歯磨きをすると思いますが、
それ以外のタイミングならひとまずガムを噛んで対処するのではないでしょうか。
事実、コンビニなどでは口臭予防の効果を謳ったガムが数多く販売されていますからね。

また、日頃から口臭予防を考えてガムを噛む習慣のいる方もいるでしょう。
さて、このようなガムによる口臭予防は既に一般化していますが、
実際のところ口臭に関しては歯科医院で診察と治療を受けるのが身体の健康のためなのです。

ガムによる口臭予防の問題点

ミントのガムを噛めば、息を吐いた時にスッとした感覚と香りがします。
このため、確かにガムは口臭予防になりそうな感じがするかもしれません。
しかし、ガムで口臭予防をすることにはいくつかの問題点があります。

口臭の原因が解決されない

これが最大の問題点です。例えば、口臭の原因が食材である場合はガムで口臭予防しても構いません。
しかし、日頃から口臭が気になるのであれば原因は他にありますし、
ガムを噛んだところで原因の解決にはなりません。しかも、その原因が病気である可能性もあるのです。

虫歯になる

口臭を予防しようとガムばかり噛んでいると、虫歯になるリスクを高めます。
と言うのもガムには糖が含まれているため、ガムを頻繁に噛むことは糖の過剰な摂取につながるからです。
つまり、口臭予防でガムを噛むことは口の中を不健康にさせてしまうのです。

ミント系のガムは逆効果

口臭予防が目的でガムを噛むなら、ほとんどの方がミント系のガムを噛むと思います。
しかしミントは唾液の分泌量を低下させるため、唾液の潤いがなくなって口の中を乾燥させてしまいます。
これによって細菌が繁殖して口臭が起こるため、口臭を予防するどころか逆に口臭の原因になるのです。

口臭は身体が発するSOSのサイン

例えば急に身体に痛みを感じた時、痛み止めを飲めばその痛みは一時的に解消されるでしょう。
しかしそれで安心する方はおらず、なぜなら痛みの原因が気になるからです。
仮にその原因が病気なら、治療しなければならないですからね。

さて、口臭予防にガムを噛むことはこの例と同じことが言えます。
ガムを噛めば一時的に口臭が解消されますが、口臭の原因の解消には至りません。
そうなると時間の経過で再び口臭が起こるでしょうし、何より口臭の原因が病気であった場合に問題です。

では病気が原因で口臭が起こるのか?…その答えはイエスであり、例えば以下のような病気が考えられます。
このため口臭は身体が発するSOSのサインと認識し、
ガムによる一時的な解消ではなく、歯科医院に行って診察を受け、原因の究明と治療を大切に考えましょう。

歯周病の可能性

口臭の原因で最も可能性が高いのは歯周病です。歯周病になると口の中で細菌が繁殖し、
さらに歯周ポケットが深くなるためそこにプラークや歯石が溜まります。
また、歯肉からの出血や膿みが出ることがあり、これらによってキツイ口臭が起こります。

虫歯の可能性

虫歯になると歯に穴があくため、いわゆる空洞が発生した状態になります。
そうなるとその空洞に食べカスが詰まってしまいますし、詰まった食べカスは歯磨きで除去できません。
つまり食べカスが残ったままになるため、時間の経過で壊死して口の中から腐った臭いがするようになります。

…口臭は口の中で起こる問題ですから、その原因も口の中にあると考える方が多いでしょう。
事実、口臭の原因として高いのは歯周病や虫歯です。
しかし、それ以外にも胃や腸や肝臓など…つまり内臓の不調や病気で口臭が起こることもあります。

胃炎の可能性

胃炎になると、食べた物が消化されずに胃で停滞するため、本来腸で起こる発酵が胃で起こります。
そして食べた物が胃の中で発酵すると、その時発生した発酵臭が肺に入り込んできます。
このため、呼吸した時に発酵臭が吐き出される形となって口臭が起こります。

胃がんの可能性

胃がんになると、がんの壊死が起きた時に臭い成分が発生します。
この成分が血液中に吸収されることで、肺のガス交換時に口臭となって口から吐き出されます。
また、一説の段階ですが胃がんになるとそれ特有の口臭が起こるとも言われています。

逆流性食道炎の可能性

逆流性食道炎とは胃液が食道に逆流する病気です。
胃液が食道まで逆流することで胃液特有の酸っぱい臭いが口臭となりますし、
さらに胃の臭いも混ざるため、逆流性食道炎による口臭は相当きつい臭いがします。

十二指腸潰瘍

十二指腸潰瘍によって口臭が起こるメカニズムは胃炎の場合とほとんど同じです。
十二指腸潰瘍で消化不良になることで、食べた物が消化されずに胃の中で停滞します。
そうすると胃の中で食べた物が発酵してしまい、その発酵臭が原因で口臭が起こってしまうのです。

肝臓の不調の可能性

肝臓の働きの1つに、「有毒なアンモニアを解毒する」というものがあります。
しかし肝臓が不調だとこの働きが低下するため、有毒なアンモニアが解毒されずに血液中に溶け出します。
そして血管を通じて肺に入り込むことで、呼吸した時にアンモンア臭…つまり口臭が起こるのです。

便秘の可能性

便秘によって排泄物が腸の中に留まると、腸内環境が悪化して悪玉菌が増加します。
そして悪玉菌の増加によって排泄物は腐敗を起こし、有害物質を発生させます。
この有害物質が腸壁から血液中に溶け出すと、血管を通じて肺に入り込んで呼吸時に口臭が起こるのです。

唾液の分泌量が低下している可能性

唾液の分泌量が低下すると口の中が常に渇いた状態になります。
本来なら唾液が細菌を洗浄してくれますが、それが行われなくなるため細菌が繁殖して口臭が起こります。
また唾液の分泌量の低下は、口臭が起こるだけでなく虫歯や歯周病になるリスクも高めます。

口臭外来のすすめ

口臭がする場合はその原因が病気である可能性があるため、歯科医院に行って診察を受けましょう。
また、口臭の検査や治療を専門とする口臭外来の受診がなおおすすめです。
口臭外来とは口臭の専門外来で、検査による口臭の原因の特定と治療を行っています。

基本的には歯科医院に設置されていますが、総合病院の診療科目に設置されていることもあります。
口臭外来では歯科治療を行えるため、原因が口の中にあった場合はその場で治療ができますし、
胃や腸などに原因があった場合も専門の医療機関との連携がスムーズに行えます。

口臭外来での流れ

口臭外来を受診した場合、流れは次のようになっています。

STEP1. 相談 :口臭について医師に相談します
STEP2. 検査 :口臭の測定、口腔内の検査、唾液の検査、舌診、尿検査などを行います
STEP3. 口臭の原因の特定 :検査結果と口臭の原因について説明します
STEP4. 治療 :口臭の原因に応じた治療を行います

…口臭の原因は様々で、何らかの病気であるケースもあれば、
精神面の問題によって口臭を錯覚する、喫煙によって口臭が起こっているなどのケースもあります。
口臭外来では、こうした口臭における様々な可能性の中から実際の原因を特定できます。

口臭外来の欠点を挙げるとすれば、検査費用などにおいて健康保険が適用されないことですが、
例えばその原因が虫歯や歯周病であった場合、虫歯や歯周病の治療費は従来どおり健康保険が適用されます。
このため、費用の高さが気になる方はまずは歯科医院で相談してみると良いでしょう。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、ガムによる口臭予防の効果についてまとめます。

1. ガムによる口臭予防の問題点 :ガムで口臭予防しようとすると、以下の問題が起こる
・口臭の原因は解決されない :一時的に口臭は解消されるものの、口臭の原因の解決には全くならない
・虫歯になる :糖を含んだガムを頻繁に噛んでいれば、糖の過剰な摂取となり虫歯になるリスクを高める
・ミント系のガムは逆効果 :ミントは唾液の分泌量を低下させるため、口の中が乾燥して逆に口臭が起こる

2. 口臭は身体が発するSOSのサイン :口臭は病気の自覚症状である可能性がある
・歯周病の可能性 :口臭の原因で最も可能性が高い。細菌の繁殖や歯肉から出た膿みなどで口臭が起こる
・虫歯の可能性 :歯に穴があき、そこに詰まった食べカスが壊死することで口臭が起こる
・胃炎の可能性 :未消化の食べ物が胃の中で発酵するため、その時発生した発酵臭が口臭となる
・胃がんの可能性 :がんの壊死時に発生した臭い成分が血液中に吸収されて口臭が起こる
・逆流性食道炎の可能性 :胃液の逆流により胃液の酸っぱい臭い、さらに胃の臭いも混ざった口臭が起きる
・十二指腸潰瘍 :胃炎と同じで、未消化の食べ物が胃の中で発酵した時の発酵臭で口臭が起こる
・肝臓の不調の可能性 :有毒なアンモニアが解毒されないことで呼吸時にアンモニア臭の口臭が起こる
・便秘の可能性 :腸内で腐敗した排泄物から発生した有害物質が血管を通じて肺に入って口臭が起こる
・唾液の分泌量が低下している可能性 :口の中が渇くことで細菌が繁殖して口臭が起こる

3. 口臭外来のすすめ :口臭の検査や治療と専門としており、他の医療機関との連携も充実している
・口臭外来での流れ :「相談」→「検査」→「口臭の原因の特定」→「治療」

これらのことから、ガムによる口臭予防の効果についてまとめます。
身体の何らかの症状が起こったとして、それが原因不明なら誰もが不安に感じるでしょう。
実は、口臭が起こっているのはこれと同じ状態です。

このため、まず必要なのはガムによる口臭の一時的な解消などではなく原因の特定です。
それには歯科医院で診察を受ける、もしくは口臭外来を受診することが大切です。
口臭は身体の異常を示すSOSのサインと受け取り、原因…つまり根本からの治療を考えてください。

すぐ虫歯になります。噛み合わせの悪さを自覚していますが、虫歯のなりやすさと関係がありますか? [2018年08月01日]

すぐ虫歯になります。噛み合わせの悪さを自覚していますが、虫歯のなりやすさと関係がありますか?

江東区門前仲町の歯医者さん、原澤歯科です。
今回のテーマは「虫歯へのなりやすさと噛み合わせの悪さとの関係」です。
すぐに虫歯になってしまう方は、一度その原因を考えて対処した方が良いと思います。

確かに虫歯は治療すれば治りますし、再発しても再び治療すれば治ります。
しかし、虫歯と治療を繰り返すことは確実に歯にダメージを与えています。
例えば、治療のたびに歯を削っていてはいずれ歯が失われてしまいますからね。

さて、虫歯になりやすい原因はいくつかありますが、
それが「糖の過剰な摂取」や「歯磨きの怠り」であれば本人もそれを自覚できるでしょう。
そこで虫歯になりやすい原因として意外なものを挙げると、「噛み合わせの悪さ」がそれに該当します。

噛み合わせの悪さについて

噛み合わせの悪さ自体は病気ではないため、虫歯や歯周病のように治療が必須というわけではありません。
しかし、噛み合わせが悪いことは確実に悪影響をもたらしますし、
それも口腔内に限らず全身に数多くの悪影響をもたらします。

肩こりや頭痛が起こる

身体は動かすたびに筋肉を使用しますが、噛む動作においてもそれは例外ではありません。
噛む筋肉には首から肩にかけてつながる広頸筋、顎関節から頭の横にかけてつながる側頭筋がありますが、
噛み合わせが悪いとこれらの筋肉に悪影響を及ぼし、肩こりや頭痛が起こってしまいます。

顎関節症になりやすい

顎関節症は噛み合わせが良い方でも起こる病気ですが、
噛み合わせが悪いと常に顎関節に負担をかけているため発症のリスクが高まります。
また、顎関節症になってしまうと重症化しやすい傾向もあります。

顔の見た目が悪くなる

「噛み合わせが悪い=歯並びが悪い」、「歯並びが悪い=口元の見た目が悪い」までは想像できると思います。
しかし、噛み合わせの悪いと口元だけでなく顔の見た目も悪くなってしまいます。
なぜなら噛み合わせが悪いことで顎の形が変形し、顔の輪郭が不自然になってしまうからです。

歯が欠ける、割れる

噛み合わせが悪い場合、原因となっている歯と噛み合わせた歯は大きなダメージを受けます。
これは、噛み合わせが悪いことで本来かかる力以上の負担が歯にかかってしまうためです。
こうした負担が続くと歯にダメージが蓄積され、場合によっては歯が欠けたり割れたりすることがあります。

…噛み合わせの悪さはこうした問題の原因になります。
そして、今回のテーマでもある虫歯になるリスクも高まってしまうのです。

噛み合わせの悪さが虫歯になるリスクを高める

噛み合わせが悪いと虫歯になるリスクが高まり、それには3つの理由があります。

歯磨きの精度が落ちる

噛み合わせが悪い原因が歯並びにある場合、歯並びは凸凹している状態になります。
そして歯並びが凸凹していることで歯が磨きづらく、歯が磨きづらいことで磨き残しが増えてしまいます。
歯磨きしても多くのプラークが残ることで、虫歯になるリスクが高まってしまうのです。

プラークが自然に剥がれない

あまり実感がないと思いますが、噛み合わせて歯が当たるとその衝撃にプラークが自然に剥がれます。
しかし噛み合わせが悪ければ歯と歯が当たらない箇所があるため、
その箇所は噛み合わせてもプラークが自然に剥がれず、歯に付着したままになってしまいます。

歯の異常に気づけない

歯並びの悪さによって噛み合わせが悪い場合、歯並びが凸凹しているため歯の状態が確認しづらくなります。
と言うのも、凸凹した歯並びのため本来なら見えるはずの箇所が見えなくなってしまうからです。
このため歯の異常に気づけず、初期段階の虫歯などを見逃してしまいます。

…まとめると、歯磨きの精度が落ちれば当然虫歯になるリスクが高まります。
さらに、プラークが自然に剥がれないことでプラークの付着期間が長くなり、虫歯になるリスクを高めます。
そして、歯並びが凸凹していると箇所によっては歯が見えづらく、虫歯を見逃してしまいやすくなるのです。

噛み合わせの悪さを治すには

噛み合わせの悪さを治療するには、まず噛み合わせが悪くなっている原因を特定しなければなりません。
そして原因によって治療方法が異なりますが、考えられる原因は主に4つです。

歯並びが悪い

・治療方法 :矯正治療
歯並びが悪いと噛み合わせも悪くなります。噛み合わせが悪い原因として最も一般的であり、
なおかつ最も実感できる原因でもあります。この場合は矯正治療によって噛み合わせも良くなりますが、
矯正治療は費用が高く治療期間も長いため、歯科医とよく相談した上で検討しましょう。

被せ物の高さが合っていない

・治療方法 :被せ物の調整
被せ物を使用している方は、その高さがピッタリ合っていないと噛み合わせが悪くなります。
この場合、高すぎるのであれば削って調整できるため対処は簡単ですが、
低すぎる場合は高くすることができないため、被せ物の再製作が必要になり少し時間がかかります。

歯に関係する日常の癖

・治療方法 :自分の意思で治す、マウスピースの着用など
例えば歯ぎしり、食いしばりの癖があると摩擦によって歯が削られ、徐々に噛み合わせが悪くなります。
この場合、食いしばりなどの癖は自分の意思で止めるしかありません。
ただし歯ぎしりなどの癖は無意識に行うため、就寝中にマウスピースの着用などで対処します。

歯を失ってそのままにしている

・治療方法 :人工の歯で対処する
歯を失ってそのままにしていると、隣接する位置にある歯が動いて噛み合わせが悪くなります。
この場合、その箇所に歯がないことが問題となっているため、人工の歯で対処します。
人工の歯の選択肢としては入れ歯、ブリッジ、インプラントの3択です。

噛み合わせ悪さに関して多い質問と回答

当院では、噛み合わせの悪さを心配する患者さんから多くの相談を受けています。
そこで、噛み合わせに関して多い質問とその回答をいくつか紹介します。

Q1. 治療費は健康保険が適用されますか?
A1. 治療内容によります。矯正治療の場合は健康保険が適用されないですし、顎関節症などを伴っている治療については健康保険が適用されます。
1つの目安は、噛み合わせの治療内容の中に病気の治療が含まれているかいないかです。

Q2. どの歯科医院に行っても治療できますか?
A2. 噛み合わせの治療は高い技術を必要とするため、信頼できる歯科医院での治療をおすすめします。
また、治療内容によっては一般歯科で対応できないこともあります。
歯列矯正に対応していれば噛み合わせの治療ができると思いますが、直接確認するのが確実です。

Q3. 噛み合わせの治療は長期間かかりますか?
A3. 治療内容によります。例えば、被せ物の高さが合っていない場合はそれほど期間がかかりませんが、矯正治療を行うとなると2年や3年の治療期間になります。
最も、矯正治療も治療期間は長いものの、1回の診察時間はそれほど長くかかりません。

Q4. 子供の頃から噛み合わせが悪いのですが、今更治療して治りますか?
A4. 噛み合わせの治療に遅すぎることはありません。
例えば矯正治療は子供が行うイメージですが、大人でも矯正治療は行えます。
特にずっと噛み合わせが悪い場合、虫歯や歯周病がある可能性も高いので受診をおすすめします。

Q5. 噛み合わせを治療するということは、食事制限がありますか?
A5. 噛み合わせの治療において特別な食事制限はありません。
ただしワイヤーによる矯正治療の場合などは、できるだけ避けた方が良い食材もあります。
この点は歯科医から説明や指示がありますが、例えば矯正装置にくっつきやすい餅などです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、虫歯へのなりやすさと噛み合わせの悪さとの関係についてまとめます。

1. 噛み合わせの悪さについて :噛み合わせの悪さは、口腔内だけでなく全身に悪影響をもたらす
・肩こりや頭痛が起こる :噛む筋肉の広頸筋と側頭筋が悪影響を受けるため
・顎関節症になりやすい :常に顎関節に負担を掛けるため、顎関節になりやすく重症化もしやすい
・顔の見た目が悪くなる :顎が変形することで顔の輪郭が不自然になるため
・歯が欠ける、割れる :歯に本来かかる以上の負担がかかり、ダメージが蓄積されるため

2. 噛み合わせの悪さが虫歯になるリスクを高める
・歯磨きの精度が落ちる :歯並びが凸凹している場合、歯が磨きづらく精度が落ちて磨き残しが増える
・プラークが自然に剥がれない :噛んだ時に歯と歯が当たらないとその時にプラークが剥がれない
・歯の異常に気づけない :歯並びが凸凹している場合、本来見える箇所が見えなくなって虫歯を見逃す

3. 噛み合わせの悪さを治すには :まずは原因の特定が必要。原因によって治療方法が異なる
・歯並びが悪い :対処方法は矯正治療。費用が高いので歯科医とよく相談して決める
・被せ物の高さが合っていない :対処方法は被せ物の調整。低すぎる場合は被せ物を再製作する
・歯に関係する日常の癖 :対処方法は自身での改善。歯ぎしりなどはマウスピースの着用で対処
・歯を失ってそのままにしている :対処方法は人工の歯を入れること。入れ歯、ブリッジ、インプラントの3択

4. 噛み合わせの悪さに対して多い質問と回答 :噛み合わせの悪さに対して多い質問と回答の紹介
・健康保険の適用は? :治療内容による。健康保険適用の目安は病気の治療を伴っているかいないか
・どの歯科医院でも治療できる? :目安は歯列矯正に対応している歯科医院
・噛み合わせの治療は長期間かかる? :治療内容による。被せ物の高さ調整の場合は短期間で終わる
・子供の頃から噛み合わせが悪い場合、今更治療しても遅い? :治療に遅すぎるということはない
・食事制限はある? :矯正治療の場合は避けた方がよい食材もあり、歯科医の説明や指示を守ること

これらのことから、虫歯へのなりやすさと噛み合わせの悪さとの関係について分かります。
噛み合わせの悪さは病気ではないため、中には気にならない方もいるかもしれません。
しかし噛み合わせが悪いのは大きな問題であり、全身の健康にも悪影響をもたらします。
例えば、肩こりや頭痛が慢性的に起こっている場合、その原因は噛み合わせの悪さにあるかもしれません。

お茶で口臭は予防できる? [2018年07月15日]

江東区門前仲町の歯医者さん、原澤歯科です。
今回のテーマは「お茶と口臭予防」です。
日頃、お口の悩みとして多くの患者さんから相談を受けるのが口臭の問題です。

口臭に注意することはエチケットとして半ば常識になっていますし、
自分の口臭で周囲に不快感を与えるなど、考えるだけで嫌ですからね。
そこで、今回は口臭予防をテーマにしたお話をしていきます。

さて、口臭予防の方法は誰もが興味あると思いますが、
お茶で口臭予防ができるという旨の情報を目にしたことはないでしょうか。
これについてお答えすると、お茶による口臭予防は正直おすすめできません。

お茶による口臭予防の問題点

そもそも、お茶で口臭予防できる根拠はどこにあるのか?…おそらくそれはお茶に含まれる成分でしょう。
お茶にはカテキンとタンニンが含まれており、カテキンは口臭原因物質の除去効果、
タンニンはプラークに存在する細菌の殺菌、さらに抗菌作用があると言われているからです。

つまりカテキンによる脱臭効果、タンニンによる殺菌・抗菌効果によって口臭予防ができるというものです。
これらの点だけに注目すると、一見お茶による口臭予防は大変効果的に思えます。
しかし、この方法…つまりお茶による口臭予防には2つの問題があります。

問題1. 口臭の原因を無視している
口臭の原因は様々で、例えば最も多い原因は歯周病です。
歯周病の口臭は相当きついため、お茶で予防できるとは思えないですし、
それ以前に歯周病を治療しないことには口臭が続きます。また、この場合歯周病を放置することが問題です。

問題2. 逆効果になる可能性がある
お茶にはカフェインが含まれており、カフェインの過剰な摂取は交感神経を優位にさせます。
要は緊張状態に等しくなるため、唾液の分泌量が低下してしまいます。
唾液の分泌量の低下はそれ自体が口臭の原因になりますし、虫歯や歯周病になるリスクも高めます。

<お茶は有害なの?>
あくまで口臭予防にはおすすめできないというだけで、お茶自体は有害ではありません。
このため、これまでの説明でお茶を無理に控えようと思うならそれは間違いです。
例えばカテキンは血中コレステロールを低下させる効果がありますし、
もっと分かりやすい例としては水分補給においてもお茶は重宝します。

口臭予防は原因の究明と解消が必須

単にエチケット目的や食べた食材による口臭を予防する場合はともかく、
現在口臭があってそれを予防したいのであれば、何より大切なのは原因の究明とその解消が必須です。
また、口臭の原因が様々であると同時に口臭の類も様々で、口臭の類から原因をある程度予測できます。

腐った卵や魚の臓物臭がする口臭

嫌気性菌が増殖していることが考えられ、
そこまで細菌が増殖しているとなると可能性が高いのは歯周病です。
歯周病になると歯周ポケットに細菌が溜まるため、そこに嫌気性菌が溜まっているのかもしれません。

<解消方法>
歯周病によって起こっている口臭なら、歯周病を治療すれば口臭は解消されます。
最も、口臭の有無関係なく歯周病は治療しなければならず、
放置すればやがて歯周病が進行して歯が抜け落ちてしまいます。

壊死臭がする口臭

この場合、最も可能性が高いのは虫歯です。虫歯菌の出す酸で歯が溶かされて穴があき、
そこに食べカスが詰まっていることが考えられます。
詰まった食べカスは時間の経過で腐るため、そのせいで壊死臭がするのです。

<解消方法>
虫歯によって起こっている口臭なら、虫歯を治療すれば口臭は解消されます。
ほとんどの人は痛みを感じることで虫歯を自覚しますが、必ずしも虫歯で痛むとは限りません。
このため、例え歯が痛くなくても壊死臭がする場合は、虫歯の可能性を疑ってみるべきでしょう。

酸っぱい臭いがする口臭

ツンと鼻をつく酸っぱい臭いがする場合、胃が正常でない可能性が高いです。
例えば、逆流性食道炎になると胃液が食道に逆流してしまいます。
つまり胃液が喉の付近まで上がってくるため、酸っぱい臭いの口臭がするのです。

<解消方法>
原因を解消しなければ口臭も解消されないため、この場合は胃の検査をすることが第一です。
実際に胃の病気であれば歯科医院で行える治療ではないため、
専門の医療機関で治療を受けなければなりません。

便臭がする口臭

便臭の口臭がする場合、その原因として最も可能性が高いのは便秘です。
本来排泄されるはずの有害物質が、便秘になると排泄されずにやがて血液の中に溶け出します。
そして血管を通じて肺にまわることで、呼吸時に有害物質の臭い…すなわち便臭がするのです。

<解消方法>
便秘の解消によって口臭も解消されますが、便秘を解消するには腸内環境を整えなければなりません。
そのための基本は腸内の善玉菌を増やすことで、乳酸菌の摂取など毎日の食生活を改善してください。
また、食物繊維の摂取は腸内環境を整え、便秘を解消させる効果があります。

…このように口臭の原因は様々ですし、解消方法も原因によって異なります。
そして、いずれの原因においてもお茶では予防できないですし、
予防できたとしてもそれは一時的な効果な上、原因となる病気を無視することになってしまいます。

さて、口臭の原因と解消方法をお伝えしましたが、その説明に不安を感じた人もいるかもしれません。
と言うのも、お伝えした内容はいずれも「可能性が高い」や「かもしれない」など、
断定ではなく予測の範囲の説明ばかりだからです。

そこが問題です。口臭予防は簡単ではなく、原因を特定しなければ何の対処もできないのです。
そして原因の特定は診察しないことには断言できず、この場でお伝えできるのはあくまで可能性や予測です。
ではどうすれば確実な原因の特定ができるのか?…それは歯科医院や口臭外来に行くことです。

口臭の問題は歯科医院や口臭外来へ行くべき

口臭予防を含めた口臭の問題は、歯科医院や口臭外来へ行くのが最も効果的です。
なぜなら、診察を受けることで口臭の原因を究明できるからです。
口臭の原因を特定できれば口臭の解消はもちろん、その原因自体の解消が可能です。

口臭があるとして、お茶でそれを予防しようとした場合と歯科医院や口臭外来に行った場合とでは、
得られる効果や身体の健康状態に大きな差が出ます。これは実際に比較してみるとよく分かります。

・お茶で口臭予防するAさんの場合 :一時的に口臭は解消されるが再発し、原因となる病気もそのまま
・歯科医院や口臭外来で口臭予防するBさんの場合 :口臭が解消でき、その原因となる病気も治る

…Aさんのようにお茶で口臭予防する場合、効果が得られたとしてもそれは一時的なものです。
原因が解消されない以上、口臭は時間の経過で再び起こってしまいます。
そして何より、原因となっている病気を治療していないところが最大の問題です。

一方Bさんは歯科医院や口臭外来を利用することで、診察によって口臭の原因が特定できます。
このため、口臭を原因ごと…つまり根本から解消できます。原因となる病気も治療できるため、
単に口臭が解消されるだけでなく身体も健康な状態に戻せます。

口臭外来について

口臭外来は口臭の検査と治療を行う専門外来で、言わば口臭対策に特化した診療体制をとっています。
歯科医院だけでなく総合病院に設置されている場合もあり、
基本的には自由診療で健康保険が適用されません。

ただし、例えば虫歯が原因による口臭の場合、虫歯治療の費用は従来と同じで健康保険が適用されます。
つまり口臭の原因となる病気を治療する場合、その病気によっては健康保険が適用されるということです。
ちなみに、単に割合だけで回答するなら口臭のほとんどは口腔内に原因があります。

このため、まずは歯科医院に行って歯科医に相談すると良いでしょう。
もちろん、最初から口臭外来に行って徹底的に検査しても構わないですが、
基本的に健康保険が適用されない以上、費用はある程度高くなってしまうと想定すべきです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、お茶と口臭予防についてまとめます。

1. お茶による口臭予防の問題点 :以下の2つの問題がある
・口臭の原因を無視している :口臭の原因が何らかの病気の場合、お茶では病気は治らない
・逆効果になる可能性がある :お茶に含まれるカフェインによって唾液の分泌量が低下する
・お茶は有害なのか :口臭予防に効果がないだけで、お茶そのものは問題ない

2. 口臭予防は原因の究明と解消が必須 :口臭の類によってある程度原因を予測可能(あくまで予測)
・腐った卵や魚の臓物臭がする口臭 :可能性が高いのは歯周病。歯周病を治療すれば口臭も解消される
・壊死臭がする口臭 :可能性が高いのは虫歯。虫歯を治療すれば口臭も解消される
・酸っぱい臭いがする口臭 :可能性が高いのは胃の不調や病気。専門の医療機関で検査を受けるべき
・便臭がする口臭 :最も可能性が高いのは腸内環境悪化による便秘。腸内環境を整えれば解消される

3. 口臭の問題は歯科医院や口臭外来に行くべき :原因を究明して治療できるため、根本から解決できる

4. 口臭外来について :口臭の検査と治療を行う専門外来。総合病院にも設置されている場合もある

これらのことから、お茶と口臭予防について分かります。
お茶による口臭予防は、一時的なエチケット目的や食べた食材が原因による口臭予防には効果的です。
しかし虫歯や歯周病など、何らかの病気が原因による口臭には効果がありません。

確かにお茶を飲むことで一時的に虫歯の口臭を予防できるかもしれませんが、
この場合、虫歯がそのまま放置されることになってしまいます。
口臭予防において重要なのは、その原因を究明して原因ごと解決することです。

そのためにはどうすれば良いか?…それは歯科医院に行くこと、もしくは口臭外来に行くことです。
原因を究明して根本から解決しなければ口臭はいつまでも続きますし、
何より原因となる病気が放置の状態になってしまうのです。

日常生活の中で噛み合わせを悪くさせてしまう行為ってありますか? [2018年07月01日]

江東区門前仲町の歯医者さん、原澤歯科です。
今回のテーマは「日常生活に潜む噛み合わせを悪くする原因」です。
現在噛み合わせが悪いと自覚している方は、そのことにいつ気づいたのでしょうか。

生まれつきであればともかく、ある日噛み合わせの悪さに気づいたのであれば、
それまでは噛み合わせは正常だったということになります。
ではなぜ悪くなってしまったのか?…そこで考えられるのが毎日の日常生活です。

日常生活の中に噛み合わせを悪くする原因があり、
それを行ってしまったことで噛み合わせが悪くなった可能性があるのです。
ここでお伝えするのは、そんな噛み合わせを悪くする原因の数々です。

噛み合わせが悪いことで起こる問題

噛み合わせの悪さは、虫歯や歯周病のような病気ではありません。
しかし放置することで様々な問題が起こり、中には病気を招くケースもあります。
このため、噛み合わせの悪さは決して無視できません。

虫歯や歯周病になるリスクが高まる

噛み合わせが悪いとなると歯並びも悪い可能性が高く、
歯並びが悪いことで虫歯や歯周病になるリスクが高まります。
これは歯並びが悪いことで歯が磨きづらくなるためで、特定の箇所にプラークが溜まってしまうのです。

肩こりや頭痛を引き起こす

噛む行為では筋肉を使用します。そして、噛み合わせが悪いと噛む時に使用する筋肉に悪影響を及ぼします。
首から肩にかけてつながる広頸筋が悪影響を受けることで肩こりの原因に、
顎の関節から頭の横にかけてつながる側頭筋が悪影響を受けることで頭痛の原因になります。

歯科治療の精度が落ちる

噛み合わせが悪く、さらに歯並びが悪いと歯科治療の精度が落ちます。
歯並びの悪さによって本来見えるはずの箇所が見えなくなり、虫歯を見過ごす可能性もあるでしょう。
また、歯の向きによっては治療がしづらく、誤って神経を傷つけてしまう事故の発生も想定されます。

顎関節症になるリスクが高まる

顎関節症は噛み合わせが良い人でも起こりますが、
噛み合わせが悪い人の場合はそのリスクが高まり、さらに重症化しやすい傾向があります。
これは噛み合わせが悪いことで普段から顎関節に負担をかけているためです。

見た目が悪くなる

噛み合わせが悪いということは歯の位置がズレていることになります。
そうなると顎の形が不自然になってしまい、顎の形が不自然になることで顔の輪郭が歪みます。
つまり噛み合わせの悪さはお口や歯だけでなく、顎の形や顔の輪郭そのものを悪くさせてしまうのです。

…噛み合わせの悪さは病気ではないものの、
噛み合わせが悪いことで虫歯や歯周病や顎関節症などの病気を引き起こす可能性が高まります。
さらに肩こりや頭痛などの体調不良の原因にもなりますし、見た目にも影響するのです。

日常生活に潜む噛み合わせが悪くなる原因

日常生活の過ごし方や生活の中で起こったこと…これらが原因で噛み合わせが悪くなることがあります。
例え現在の噛み合わせが正常でも、日常生活の過ごし方次第では将来噛み合わせが悪くなります。

・抜けた歯を放置している
何らかの理由で永久歯を失った場合、そのまま放置すると噛み合わせが悪くなります。
これは歯を失ったことでその箇所を埋めようと、隣接する歯が移動してしまうからです。
その結果歯並びが悪くなり、歯並びが悪くなることで噛み合わせが悪くなります。

・やわらかいものを好んで食べる
成長期の子供の場合、将来の噛み合わせの状態は顎の発達が1つのポイントになります。
ここで問題となるのが、やわらかいものを好んで食べる習慣です。
やわらかいものばかり食べると噛む回数が少なくなるため、顎の発達が遅れて噛み合わせが悪くなります。

・クセ
特に子供に多いのが、指しゃぶりや舌で歯を押し出すクセです。
これらが原因で歯が生える向きが変わってしまい、歯並びが悪くなって噛み合わせも悪くなります。
大人の場合は頬杖やうつぶせ寝などなどのクセがあり、これらも噛み合わせ悪くなる原因です。

・歯科治療
歯科医の腕が良くなく、不適切な歯科治療を行った場合も噛み合わせが悪くなります。
最も多いパターンは虫歯治療の際に処置した被せ物の問題で、
被せ物の高さが合わないことで噛み合わせが悪くなってしまうのです。

日常生活で噛み合わせを悪くさせないために

日常生活で噛み合わせを悪くさせないためには、クセの解消を含めた生活習慣の改善が必要です。
とは言え、生活習慣の改善といってもどこをどう改善すれば良いのか分かりづらいと思います。
そこでアドバイスすると、常に正しい姿勢を意識してください。

日常生活の中に潜む噛み合わせを悪くさせる原因の主はクセですが、
こうしたクセは元々姿勢の悪さによって起こるものが多いのです。
例えば頬杖ですが、これはうつぶせで寝転んでいる時に起こりやすいクセですね。

実際、一見何でもない姿勢が噛み合わせを悪くさせる例はたくさんあり、
例えば以下の姿勢はいずれも噛み合わせを悪くさせる原因になります。
1度や2度なら問題ないですが、半ば習慣やクセになっていると噛み合わせが悪くなります。

・常に同じ手でカバンやバッグを持つ
・常に同じ肩にカバンをかける
・脚を組んで座る
・均等ではなく片方の足に体重をかける
・常に同じ側を下にして寝る
・うつぶせで寝る
・真正面ではなく左右どちらかの側からテレビを見る

噛み合わせの悪さを治すには

噛み合わせの悪さを治す方法は噛み合わせが悪くなった原因によって異なります。
このため、噛み合わせの悪さを治すにはまずそうなった原因の究明が必要です。
一般的に原因として挙げられるのは「歯並びの悪さ」、「被せ物の高さが合っていない」、「クセ」の3つです。

歯並びの悪さが原因の場合

歯並びが悪く、凸凹しているために噛み合わせが悪いパターンです。
この場合、歯並びを改善することで噛み合わせも正常になるため矯正治療を行います。
ただし矯正治療は費用が高く治療期間も長いことから、実際に治療するかは歯科医と相談して決めましょう。

被せ物の高さが合っていないことが原因の場合

被せ物の高さが高くても低くても噛み合わせは悪くなり、
この場合は被せ物の高さを調整することで噛み合わせが正常になります。
高い場合は削るだけの調整ですむので容易ですが、低い場合は被せ物を再製作するので時間がかかります。

クセが原因の場合

舌で歯を押し出す、頬杖などのクセは自分の意思で止めるしかありません。
問題は歯ぎしりなど、就寝中に無意識に行ってしまうクセへの対処です。
この場合、専用のマウスピースを着用して対処します。

顎関節症の注意

上記でも説明しましたが、噛み合わせが悪いと顎関節症になるリスクが高まります。
顎関節症とは顎関節の慢性的な疾患で、顎関節だけでなくその周辺や耳のあたりが痛むこともあります。
顎関節症は非常に多くの症状が起こるのが特徴で、日常生活において大きな支障となります。

顎関節症の代表的な症状

顎関節症の代表的な症状としては以下のようなものがあります。

・顎が痛む :常に痛むのではなく、食事などで顎を動かした時に痛みます。
・開口障害 :口を大きく開けづらくなり、突然口が開かなくなる場合と徐々に開かなくなる場合があります。
・顎を動かすと音がする :「カクカク」や「ミシミシ」などの音で、関節雑音とも呼ばれます。
・噛み合わせると違和感がある :顎関節や筋肉に異常が起こるため、噛み合わせが変わります。
・口を閉じられない :顎関節内の構造に異常が起こり、歯列に隙間ができるのが原因です。

顎関節症のその他の症状

その他の症状として、頭痛、肩こり、腰痛、背中の痛み、耳の痛み、耳鳴り、目まい、目の充血、
歯の痛み、舌の痛みなどがあります。いずれも顎関節症が原因と分かりづらいのが問題です。
例えば頭痛や肩こりは一見疲労が原因にも思えます。確かにその可能性はありますが、
仮に顎関節症が原因の場合はいくら疲労を解消しても症状は改善されません。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、日常生活に潜む噛み合わせを悪くする原因についてまとめます。

1. 噛み合わせが悪いことで起こる問題 :噛み合わせが悪いと以下の問題が起こる
・虫歯や歯周病になるリスクが高まる :歯並びが悪いことで歯磨きの精度が落ちるため
・肩こりや頭痛を引き起こす :噛む筋肉の広頸筋や側頭筋が悪影響を受けるため
・歯科治療の精度が落ちる :歯並びが悪いと虫歯の見過ごしや治療時の事故が起きやすいため
・顎関節症になるリスクが高まる :顎関節に負担をかけているため
・見た目が悪くなる :歯の位置がズレており、顎の形が不自然になって顔の輪郭が歪むため

2. 日常生活に潜む噛み合わせが悪くなる原因 :以下の原因が考えられる
・抜けた歯を放置している :抜けた箇所を埋めようと、隣接する歯が移動するため
・やわらかいものを好んで食べる :噛む回数が少なくなることで顎の発達が遅れるため
・クセ :子供の場合は指しゃぶりや舌クセ、大人の場合は頬杖やうつぶせ寝など
・歯科治療 :被せ物の高さが合わないと噛み合わせが悪くなる

3. 日常生活で噛み合わせを悪くさせないために :まずは正しい姿勢を常に意識すると良い

4. 噛み合わせの悪さを治すには :原因によって方法が異なり、以下のパターンがある
・歯並びの悪さが原因の場合 :矯正治療。気軽にできる治療ではないため慎重に検討する
・被せ物の高さが合っていないことが原因の場合 :被せ物の調整、もしくは再製作
・クセが原因の場合 :歯ぎしりなど、就寝中の無意識なクセには専用のマウスピースで対処

5. 顎関節症の注意 :噛み合わせが悪いと起こりやすく、日常生活に大きな支障となる
・顎関節症の代表的な症状 :顎が痛む、開口障害、顎を動かすと音がするなど
・顎関節症のその他の症状 :頭痛、肩こり、腰痛、背中の痛み、耳の痛み、耳鳴りなど

これらのことから、日常生活に潜む噛み合わせを悪くする原因について分かります。
口の中の健康は、日常生活の過ごし方で良くも悪くもなります。
今回テーマにした噛み合わせもその1つですし、生活習慣病と呼ばれる歯周病も同様です。
噛み合わせが悪いことは確かに病気ではありません。
しかし、それが原因で病気を招くことがあるため軽視してはいけません。

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