BLOG
簡単!高齢者お口ケアのやり方。
2015年04月12日
お年寄りのリハビリや食事の介助はしても、お口のお手入れまでは手が回らない事が多いと思います。
それにどうやってお手入れしたら良いか解りませんよね。
そこで今回は言語療法士から教わった「簡単な高齢者のお口のお手入れ」のやり方をお伝えします。
脳卒中などの後遺症で、自分自身では歯磨きはおろか飲み込みも難しい、お口のお手入れが難しいお年寄りのパターンをご紹介します。
目次
高齢者のお口のお手入れに必要な物。
まず緑茶とコップ、スポンジブラシ、幼児用歯ブラシ、医療用手袋を準備します。
緑茶は安価な煎茶で充分です。
一日分で約600~800ml程度作り置きしておき、冷ましたものを用意します。
コップは100円均一の物で充分で、油性マジックで口腔清浄用と書いておいて、他の用途にしないようにしましょう。
スポンジブラシは病院や施設の売店、またはドラッグストアの介護用品コーナーで手に入ります。
お手入れをする人は双方の感染症などの予防のため、医療用の手袋を必ず装着しましょう。
殺菌効果が有る緑茶を使ってお口の中を清浄する。
お手入れを受ける人はベッドなどに横たわって少し頭を高くします。
電動ベッドだと調節が楽ですね。
自宅の場合はお布団に寝てもらって、座布団などを頭から肩辺りまで入れると楽です。
コップに緑茶を注ぎ、スポンジブラシを浸して、軽く絞ります。
声をかけながら、まず歯茎のお手入れを始めます。
「上の歯の歯茎から行きますよ~、内側からなでて行きますね。」
「次は外側ですよ。」
と、どこを清浄しているのか聞かされると安心するようです。
歯茎を湿らせるようにゆっくり拭っていき、はじめは1~2回程度拭ったら緑茶コップですすぎます。
緑茶の汚れがひどい時は任意で途中で新しい物と交換しても良いです。
下の歯も同じように拭います。
頬の内側も軽く拭っておくとさっぱり感が有るようです。
歯が残っている人は、ここで緑茶に浸した幼児用の歯ブラシを使って歯磨きをします。
お口の清浄を行うと感染症のリスクが減る。
脳卒中などで麻痺が残ると身体だけではなく、お口の中も悪化します。
口の中が乾燥して口内炎が重症化して高熱を出す事も有ります。
高熱が出るとリハビリを中断したり、お風呂に入れなかったりして、ますます身体の復活が遅れます。
おわりに
いかかでしたか?
お口の清浄は身体のリハビリと共にすぐに取り組んでもらいたい事です。
お口が回復すると、身体の回復も早くなる事が期待できます。
また自分の口で食べられるとお年寄りにとっても励みになりますね。