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嚥下困難なお年寄りのお口のお手入れ。
2015年04月26日
今回は、お口から食べられないお年寄りのお口のお手入れについてお話しします。
目次
お口から食事が出来ないお年寄り
最近はドラッグストアでも介護用品を見かけることが多く、離乳食のようにお年寄りの介護食も販売されていますね。
しかし脳卒中の後遺症で介護食どころか、水分さえ摂れないお年寄りも多くいらっしゃいます‥
そのようなお年寄りは鼻腔チューブや胃ろうから栄養を摂る事が多いため、お口を通さないで食事をします。
想像しにくいですが、ちょっと喉が渇いたからといって、安易にお水を飲ませると、窒息して大変なことになってしまいます。
数滴の水分が命取りになってしまうので注意が必要ですね。
でも、お口から食事を摂らないから、お口のお手入れは簡単で良いわ‥とはいきません。
お口の中の保湿をして感染症を防ぐ
お年寄りだけではなく私たちも、食物を摂ると唾液が分泌されて、お口の中の衛生を保っているのです。
それは絶妙なバランスを保っており、生命の神秘を感じます。
しかし、嚥下困難なお年寄りのお口の中はパサパサに乾燥しています。
麻痺の影響などでお口がきちんと閉じなかったりする事も要因の一つで、乾燥していると様々な悪影響が有ります。
まず細菌に感染しやすくなるので、口内炎が出来てなかなか治りません。
これは後で腫瘍になる場合もあるので、口内炎になったらすぐ医師に相談しましょう。
乾燥した口内に細菌が繁殖すると風邪をひいたり、時には肺炎になってしまいます。
お年寄りの風邪や肺炎は命取りになりとても怖いです。
まず前出の緑茶を使った清浄を行うと、かなりスッキリするらしく喜ばれます。
嚥下困難でも食べる楽しみを忘れないように。
お口の中の保湿に口腔用のゼリーを使ってみましょう。
チューブタイプになっている物が多く保湿効果が有り、メーカーによってはミント味だけではなく、シソやリンゴの味を付けているものもあります。
全く食事が出来ない場合、食べる楽しみを失うと人は急速に衰えます。
リハビリして脳卒中の後遺症が改善して、嚥下できるようになっても、お口の状態が悪かったら食事が出来ません。
食事が出来るかどうかが高齢者の場合とても大切なポイントとなります。
おわりに
いかがでしたか?
お口の中をキレイに保って保湿して、いつでも「お口から食べられる」生活へ戻れるように準備しておきたいですね。
食事は生きていくための基本です。
お口から食べられるようになると体力が復活します。
お口のお手入れはとても大切なことなのです。