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下の親知らずの痛み
2015年06月05日
20歳ころから下の親知らずが萌えてきて、痛い、腫れてしまった、といろいろなトラブルに見舞われることがあると思います。
今回は下の親知らずが痛くなってしまった場合、考えられる原因と対処方法について説明していきます。
目次
親知らずの痛み原因は何?
智歯周囲炎
親知らずの痛みで一番多い原因が智歯周囲炎です。
親知らずが萌えてくるときに、親知らずの周りの歯肉に細菌が入ってしまって炎症をおこしてしまう状態を言います。
原因
一番遅い時期に萌えてくる親知らずは、真っ直ぐはえてこないことが多く、親知らずの一部に歯肉が被ったままになりやすいです。
そのため、歯と歯肉の間に歯垢(プラーク)が溜まり、歯肉の炎症を引き起こしてしまいます。
症状
親知らずの周りの歯肉が赤くなっており、歯肉を押すと痛みが出ると智歯周囲炎の可能性が高いです。
重度の場合は、智歯周囲炎によって顔が腫れたり、口が開きにくくなったりします。
さらに重度の場合は熱が出てしまうなど全身の状態にも影響を及ぼします。
むし歯
親知らず、もしくは親知らずの前の歯がむし歯になっていることがあります。
原因
萌出したばかりの歯は弱く、完全に歯冠が外に出ていないことから磨きにくい形態になっています。
そのため、親知らずの溝や、親知らずと前の歯の間にプラークが残り、むし歯になってしまいます。
症状
むし歯が小さい間は冷たいものにしみたり、噛んだときに痛みがでたりします。
むし歯が大きくなると、熱いものにしみたり、何もしないでもズキズキとした痛みがでたりしてしまいます。
歯肉の傷
親知らずの上に覆い被さっている歯肉を上の歯が噛み、歯肉に傷がつくことがあります。
原因
親知らずが萌えてくる際、親知らずの上に歯肉が被い重なっています。
その歯肉を上の歯が噛むことにより、歯肉が傷つき、場合によっては口内炎ができてしまいます。
症状
歯肉に噛んだあとが残っている、もしくは、歯肉に口内炎のような潰瘍があれば、その傷が痛みの原因です。
食べ物を食べたときにしみて、痛みがでてしまいます。ひどいときは、何をしていても痛いこともあります。
食べ物が親知らずと前の歯の間に入っている
親知らずとその前の歯の間に食べ物が入ってしまうことが原因で、噛むと痛みがでてしまいます。
原因
親知らずが水平あるいは斜めに生えているとき、食べ物が親知らずとその前の歯の間に押し込まれることがあります。
その親知らずと前の歯の間に入った食べ物により、前の歯は手前方向に押され、親知らずは後ろ側へ押されて痛みが出ます。
症状
強く押されたような痛みが出ます。
間に入ってしまった食べ物をそのままにしておくと智歯周囲炎の原因になってしまいます。
親知らずが周りの歯を押す
親知らずが萌えてくる際、前の歯を押して痛みがでることがあります。
原因
親知らずが萌えてくることスペースが少なく、斜めに生えてきたり、水平に生えてきたりする際、前の歯が押されて痛みが出ることがあります。
症状
ムズムズとした違和感、押されているような痛みが出ます。
親知らずが痛いときの対処法
歯磨きをしっかりする
親知らずが痛くなる一番の原因は歯肉の炎症です。
歯磨きをきちんとすることにより歯垢(プラーク)を除去して、歯肉の炎症を和らげましょう。
歯肉が赤く腫れているときは、柔らかいブラシで優しく歯磨きしてください。
また、歯ブラシでは磨きにくい形態になっています。タフトブラシ(小ブラシ)や歯間ブラシを併用して磨くことがおすすめされます。
うがい
殺菌作用が強く、刺激が少ないうがい薬で、うがいをしましょう。
アルコール成分が入っているものは刺激が強く、痛みを増強してしまうことがあります。
休息をとる
疲れがたまっていると免疫力が下がり、痛みや腫れが強くなっています。
ゆっくりとリラックスし、十分に睡眠をとりましょう。
痛み止めを飲む
痛みが強い場合は市販の痛み止めを飲んでください。
痛みを我慢して、食べ物が食べられず体力が低下してしまったり、ストレスが溜まったりしてしまうと全身状態に影響が出てしまいます。
歯科医院を受診
歯磨きやうがいをしても痛みが和らがない場合は、歯科医院に行きましょう。
原因をつきとめて、それに応じて対処してくれます。
まとめ
下の親知らずが痛くなる1番の原因は、親知らずが斜めあるいは水平に萌えることによって、プラークが溜まってしまい歯肉に炎症をきたすことです。
まずは、柔らかい歯ブラシやタフトブラシで優しく歯磨きをしましょう。
それでも、腫れや痛みが治らない場合は歯科医院に相談しましょう!