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歯周病と虫歯の予防方法
2015年06月19日
歯を抜かなければいけない理由1位と2位の歯周病とむし歯。
予防するためにはどうすればいいの?歯磨き粉やうがい薬はどう選べばいいの?そんな疑問にお答えします。
目次
むし歯と歯周病の予防、最も効果的なのは?
歯磨きです!
歯垢(プラーク)はうがいではとれません!
なので、むし歯と歯周病の予防には歯ブラシやデンタルフロスを使って、1日2回以上歯磨きをすることが最も大切です。
歯の噛むところ、歯と歯の間、歯ぐき(歯肉)と歯の境目そして歯と歯が重なっているところは、特に歯垢(プラーク)が残ってしまうところです。
鏡を見ながら、丁寧に歯磨きしましょう。
そもそも歯垢(プラーク)って何?
同じような白から黄色をしており、ザラザラしたものが歯垢(プラーク)です。
歯垢(プラーク)1mg中には約1億個以上の細菌がおり、むし歯や歯周病、口臭などの原因となります。
むし歯の原因は3つ!
むし歯の原因は細菌、糖質、歯の質の3つの要素です。
この3つの要素が重なり、時間が経過するとむし歯ができてしまいます。
細菌(ミュータンス菌)
ミュータンス菌は約1/1000mmの球状の菌です。細菌が歯垢(プラーク)の中で増え、歯の表面に付いてしまいます。
そして、砂糖を餌にして酸を作ります。その酸が、歯の成分、カルシウムやリンを溶かして歯に穴をあけてしまいます。
糖質(特に砂糖)
糖質は、ミュータンス菌が酸を作る材料に使われます。
間食の回数が多い人や、お菓子や甘い飲み物を頻繁に摂る習慣のある人は、歯の表面が酸にさらされる時間が長いため、むし歯になりやすくなります。
歯の質
歯が作られる時の環境の違いなどで個人差がありますが、歯の質によって、むし歯になりやすい人もいます。
特に乳歯や永久歯が生えたばかりの子どもの歯はまだ弱く注意が必要です。
むし歯予防 ~食事~
糖質(特に砂糖)からむし歯の原因菌は酸を作り、むし歯になってしまいます。
間食をするときは、なるべく砂糖が入っている物は控えるようにし、時間を決めて食べるようにしましょう。
ダラダラ長い間食べ物が口の中に入っていると、溶けてしまった歯が元に戻る暇がなく、むし歯になるリスクが高くなります。
むし歯予防 ~フッ素~
フッ素は自然の中に存在する物質で、緑茶や海藻、魚など私たちが普段から食べるものや飲むものに入っているものです。
フッ素は歯の質を丈夫にし、酸に溶けにくい歯にします。
また、酸に溶けてしまった部分を修復する作用もあります。
さらに、フッ素により口の中の細菌の働きを抑えることもできるのです。
なので、むし歯の予防にはフッ素入りの歯磨き粉を使用、フッ素が入ったうがい薬でうがいをすることが効果的です。
特に乳歯や永久歯が生えたばかりの子どもの歯に。
医者さんでフッ素を塗ってもらったり、家でフッ素入りの歯磨き粉やうがい薬を使用したりすることはとても有効です。
どうして歯周病になってしまうの?
歯周病の原因となるものは喫煙や糖尿病、妊娠中、骨粗しょう症などいろいろな因子があげられます。
が、一番の原因は歯垢(プラーク)!
歯垢(プラーク)の中の細菌が歯肉に炎症をひき起こし、歯を支えている骨を溶かしていく病気です。
歯垢(プラーク)は取り除かなければ硬くなり、歯石と言われる物質に変化します。
この歯石の中や周りに更に細菌が入り込み、歯周病を進行させてしまいます。
歯周病予防は歯磨きだけ?
歯と歯ぐきの間、歯と歯の間までしっかりと歯磨きをすることにより、歯周病は予防できると言われています。
ですが、歯周病菌への殺菌効果があるうがい薬を補助的に使うことで、さらなる予防ができるのです!
歯周病の予防には歯ブラシを使って物理的に、うがい薬を使って化学的に細菌をお口の中から追い出すことが大切です。
最近では歯磨剤にも殺菌効果が高いものも市販されています。
そういったものを使用するのもいいでしょう。
定期的な歯科医院への受診
歯石がついてしまうと、歯磨きで取り除くことができません。
歯石は細菌が住みやすい環境をつくってしまい、歯周病を進行させてしまいます。
そのため、定期的に歯科医院でクリーニングをしてもらってください。
また、小さいむし歯や歯周病は自分ではわからないもの。
歯科医院に定期健診に行き、早めに発見をしてもらうようにしましょう。
まとめ
むし歯の予防にも、歯周病の予防にも最も大切なのは、歯磨き!
そして、歯科医院でクリーニングや定期健診などプロフェッショナルケアを受けることも重要です。
大きな違いはありません!
しかし、むし歯予防にはフッ素入りの歯磨き粉やうがい薬を使うこと、糖質(特に砂糖)を含む食べ物をなるべく控え、間食をダラダラしないことが予防につながります。
一方、歯周病の予防には、歯磨きの他に歯周病菌への殺菌効果があるうがい薬でうがいをすることがあげられます。
年齢や全身の状態、食事の状況などのリスクファクターにそった歯磨き粉、うがい薬を選びましょう。