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治療した歯(かぶせもの等)はまたむし歯になりますか?
2015年07月15日
歯の痛みを感じ歯医者さんに通い、治療をした後、型をとってやっと完成に近づく!
複数回通院が必要なため、かぶせる歯が出来上がるのは待ち遠しいものなのではないでしょうか。
実際につけてみると最初のかみ合わせはフィットしにくいですが、慣れれば一安心ですよね。
治療でかぶせる歯はすべてオーダーメイドで作られますが、材質は金属や陶器などさまざま。
自分の口の中に入れてもらえるとこれでもう大丈夫!と思ってしまうのでは。
しかし、実はかぶせた歯でもむし歯の危険性があるのをご存じですか。
その原因と対処法についてご紹介しましょう。
目次
二次むし歯
以前治療した虫歯がまた虫歯になってしまうケースを「二次むし歯」といいます。
これは歯周病などで筋肉が下がってしまうと、その隙間から虫歯菌が侵入してしまいます。
また、オーダーメイドで歯を作った後、噛み合わせが悪く隙間ができてしまうことから二次むし歯に発展してしまう場合があるので注意が必要です。
一度治療をしたから安心と思ってしまうかも知れませんが、治療した歯の周辺にはズレや隙間の生じる環境が。
二次むし歯のリスクがあるため、更に気をつけなければいけないのです。
かぶせた歯にも寿命がある
次はかぶせた歯の材質的な寿命についてです。
研究を重ね今では材質も値段も選べる時代になってきました。
ライフスタイルに合わせて選べるのは魅力といえます。
しかし、あくまで人工的に作っているものなので当然寿命が存在するので、ある程度の経過と共にスキマやズレなどにより虫歯菌が入り治療というケースも少なくありません。
歯医者さんで治療する際には一つの目安として耐用年数や材質の寿命を聞いておくと、交換する時期などの目安になるのではないでしょうか。
かぶせた歯と歯茎の間も要注意
実際、口の中に装着する際に目にする実物。
きれいな歯の形に仕上がっており食事をするのが楽しみになるのではないでしょうか。
ある程度口の中にフィットすると自分の歯のように快適ですよね。
歯磨きしても違和感がなく普段通りの口腔環境に。
しかし、かぶせた歯と歯肉の間には実は小さな隙間が空いているのをご存じですが。
最初はフィットしていても年数が経つことで少しずつ隙間が広がってくる場合もあり、普段の歯磨きの際に、この歯と歯茎の部分を丁寧に磨いてあがることが重要なのです。
歯と歯の間や、歯と歯茎の間は特に食べかすや歯石が溜りやすいスポットなので、意識して歯磨きをすることをおすすめします。
実は中で虫歯になっているケースも
自分の目では確認しにくい部分なだけに気をつけたいものです。
しかし気づいた時には治療した歯でかぶせた歯の中に痛みがというケースも少なくありません。
歯と歯茎の間から虫歯菌が侵入し虫歯に発展してしまうケースもあるため注意が必要です。
そのようなケースがあるという事も頭に入れておくと意識も変わってくるのではないでしょうか。
かぶさたから安心ではなく、やはり自分の体の一部として気にかける事が重要かもしれませんね。
定期検診の受診でズレを調整
口の中のトラブルは専門医でないと判断できません。
またかぶせた歯のズレや隙間なども到底見る事ができません。
そのため、定期的に検診を受けかぶせた歯のチェックをしてもらうことをおすすめします。
主治医の歯医者さんで見てもらえれば、前回の状態も把握してもらえますし、今自分の歯がどのような状態なのかも教えてもらえます。
また、かぶせた歯と歯茎の間は食べかすや歯垢が溜りやすい場所なので、歯石除去をしてもらったり、どのようにブラッシングすれば効果的かアドバイスしてもらうことも可能。
痛くなったら受診する前に早め早めの行動が大事です。
かぶせた歯に違和感があったら早めに受診
かぶせた歯でも定期的にメンテナンスは重要です。
ちょっと浮いた感じがあったり、逆に歯茎に食い込む場合は早めに受診して調整してもらうことをおすすめします。
また、食事の時に取れてしまった場合、自分でそのままかぶせてしまうと間に細菌が入ってしまい虫歯の原因となってしまいます。
はずれてしまった場合は必ず歯を持参し、早めに主治医を受診することが重要です。
治療しても一生ものではないという意識を
オーダーメイドで作った歯ですが、さまざまな原因で虫歯になる可能性があるという話をご紹介してきました。
当然寿命や耐用年数もあるため、一度つけたからずっと使い続けられるとは限りません。
大事なのは日々のメンテナンスとブラッシングなどのデンタルケア。
歯磨きで丁寧に隅々までブラッシングしていくことがベストですが、難しい場合は、デンタルリンスやキシリトール配合のガムなども取り入れてみてもいいのではないでしょうか。
自分でケアしていても、細部にまで手が届きにくいですし、今の口の中の状態を把握する事は重要です。
気づいたら虫歯になっていたということにならないように、普段から口の中を清潔にし、虫歯予防に努める事をおすすめします。