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どんな歯でもホワイトニングをすれば白くなる?
2015年09月01日
歯を白くするホワイトニング、以前は芸能人だけが行うイメージがありましたが、今では一般的なものになり、多くの歯科医院でホワイトニングを受けることができます。
また、ホワイトニングを謳った歯磨き粉を謳った歯磨き粉も登場し、より身近なものになりつつあります。
そこで、ここで改めてホワイトニングをテーマにし、どんな歯でもホワイトニングで白くなるかどうか、効果について説明していきます。
目次
1. ホワイトニング自体ができないこともある
歯の変色具合い以前に、体調面が理由でホワイトニングできないことがあります。
例えば歯周病や虫歯がある場合は、ホワイトニングをすることができず、それらを治療が優先されます。
また、賛否両論あるのが妊婦や授乳中の女性へのホワイトニングです。
胎児や乳児に影響があるという意見もありますし、影響がないという意見もあります。
影響がある根拠はないですが、影響がないという根拠もないため、一般的にはおススメしていません。
また、ホワイトニングを希望する患者がまだ子供の場合も、受付できない場合があります。
2. 効果が得られない歯の例
どんな歯でもホワイトニングできるかで言うと、その答えはノーになります。
まず、詰めものや差し歯、いわゆる自分の天然の歯でない場合は、ホワイトニング自体ができません。
また、テトラサイクリンが原因で変色してしまった歯は、ホワイトニングの効果が得られない場合があります。
テトラサイクリンに聞き覚えのない人もいるでしょうが、これは以前、子供の風邪薬に含まれていた成分です。
当時は当たり前のように含まれていましたが、ここで紹介したように歯の変色が問題となり、今ではあまり使われることのない成分です。
テトラサイクリンが使用されていた時期を考えると、年代的に2015年時点で30代から40代の人が該当します。
これらの年代で歯が黄色い人は、テトラサイクリンの影響で変色してしまった可能性があり、その場合はホワイトニングをしたとしても、大きな効果が得られないと言われています。
3. 市販のホワイトニング歯磨き粉は対象外
“歯を白くする”、その効果だけに注目するのであれば、市販のホワイトニング歯磨き粉は効果がありません。
歯科医院で行うホワイトニングでは、その効果を得るための薬剤を使用しますが、これらの薬剤を扱うためには歯科医ならではの特別な資格が必要になります。
このため、一般の薬局ではそれらの薬剤を扱えないので、市販の歯磨き粉には歯科医院のホワイトニングで使う成分が含まれていないのです。
ちなみに市販のホワイトニング歯磨き粉は歯をクリーニングするためのものです。
歯の表面の汚れを除去して白くすることはできますが、歯そのものを白くすることはできないので、歯科医院で行うホワイトニングとは全くの別物と考えておいてください。
さらに、ここでテーマとして挙げているホワイトニングは歯科医院で行うホワイトニングであり、市販のホワイトニング歯磨き粉のことではありません。
4. ホワイトニングできない人へ
ここで紹介してきたように、残念ながら、どんな歯でもホワイトニングできるというわけではありません。
しかし、歯を白くするにはホワイトニング以外の方法もあります。
代表的なのはマニキュアを塗ることです。
もちろん歯科医院で扱うマニキュアなので、効果が半年程続くものもありますし、逆に結婚式のためなど、一日だけ白くするためのマニキュアもあります。
また、マニキュアは色を選ぶことができるため、より自然で好みの白さにできるのも利点です。
特にテトラサイクリンが影響して変色した歯など、ホワイトニングの効果が薄い上に変色が深刻な場合は、こうしたマニキュアを使って白い歯を取り戻す人も数多く存在します。
このため、まずは歯科医に相談してみる、この姿勢が大切です。
まとめ
いかがでしたか?
最後に、ホワイトニングはどんな歯でも白くできるかについてまとめます。
- ホワイトニング自体ができないこともある :虫歯や歯周病がある時は治療優先、妊婦もおススメできない
- 効果が得られない歯の例 :テトラサイクリンで変色した歯は、ホワイトニングの効果が薄い
- 市販のホワイトニング歯磨き粉は対象外 :市販のホワイトニング歯磨き粉は、歯そのものは白くならない
- ホワイトニングできない人へ :マニキュアで白くする方法もあり、これも歯科医院で行える
これら4つのことから、ホワイトニングはどんな歯でも白くできるかが分かります。
ホワイトニングが身近になりつつある今、こうしたホワイトニングの知識を得ることは大切です。
効果がないのに何度も行えば、それだけ費用も高くなってしまいます。
自身の歯がホワイトニングできるかどうか、それができなければ他に方法があるのかどうか、こうした知識を身に付ければ、それに合った治療を施すことができます。
このため、仮にあなたがここで紹介したホワイトニングできない例に該当しても、歯科医で相談すれば道が開けることもあるのです。