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銀歯とセラミックで迷っていますが、セラミックの利点を教えて下さい

2015年10月07日

セラミックとは

最近、メディアでもよく取り上げられるセラミック治療。
白い歯を入れられるというイメージはあるかもしれませんが、セラミックとはどういったものなのでしょうか？
セラミックは陶材とも呼ばれ、お茶碗などに使用する素材と同じものです。
透明度が高く本物の歯に近い色合いを再現できることから、自由診療の差し歯や詰め物として使用されています。
セラミックにもガラス系のものをはじめ、たくさんの種類がありますが、陶材を使用したものが一般的に多く使用されています。

銀歯とは

一般的に保険診療で入れることが出来る歯は銀歯です。12％金パラジュームと呼ばれる金属を使用しています。
金属を使用しているため強度は高いですが、時間の経過とともに黒ずみが発生し見た目も悪くなります。
さらに、さびが発生すると表面がザラザラしてくることから、細菌が繁殖しやすくなり、歯周病のリスクが高まります。
安価でセット出来るというメリットはありますが、長期的に歯を保存したい場合には、自由診療のセット物がオススメです。

金属アレルギーを防ぐ

セラミックの特徴として金属アレルギーを防ぐというメリットがあります。
金属を使用する保険のかぶせ物や金属フレームを使用した自由診療のセラミックは、セット当初は問題がなくても、時間が経過してから金属アレルギーを発症してしまうケースもあります。
そのため、今までアレルギーを持っていない体質の方でも安心はできないのです。
セラミックではアレルギーの原因となる物質は含まれないことから、あらかじめセラミックを選択される方が増えてきています。

見た目が美しい

セラミックの一番の特徴は見た目の美しさです。
保険診療でも前歯は白くすることが出来ますが、一番の違いは透明感です。
本物の歯は透明度が高くお口の中で周囲の色に馴染みます。
保険の前歯はプラスティックに近い素材で出来ているため、透明度が低く白っぽく浮いてしまいます。
また、水分を吸う性質もあることから、時間の経過とともに黒ずむなどの変色が見られます。
セラミックでは変色もなく、透明度も高いことからより本物の歯に近い色を再現できます。

長持ちする

セラミックの特徴として、長く使用できるという点もあげられます。保険の前歯では水分を吸う特徴から、ある程度年月が経つともろく割れやすくなります。また、銀歯のケースでも黒ずみやサビが発生し、強度も低下します。セラミックにおいては変色や黒ずみなどもないことから状態を長く保つことが可能です。また、適合精度の差も寿命に大きく影響します。
わずかな隙間から虫歯菌が侵入すると、虫歯の再発のリスクが高まってしまうためです。

歯の寿命を伸ばす

寿命の長いかぶせ物を使用することで、歯そのものの寿命も長くすることが出来ます。
一般的に１つの歯にかけられる治療の回数は決まっていて、回数が増えるごとに歯を保存できる可能性が低くなります。
そして、最終的には抜歯となってしまいます。
自由診療では土台や型どりに使用する素材の制限がないことからより高品質なかぶせ物を入れることが出来ます。
セラミックを使用することで、治療回数を減らし歯への負担を少なくすることが可能になるのです。

セラミックの種類

セラミックと一口に言ってもたくさんの種類があります。
一般的には陶材を使用したものが、よく使用されていますが、その他に増えてきているのが、ガラス系セラミックのe-maxです。
透明度はやや劣るものの通常のセラミックより強度が高いのが特徴です。
奥歯など力が加わる箇所のかぶせ物として注目を集めています。
もちろん前歯のケースでも、隣の歯が複雑な色合いでない限りは問題なく使用できます。
状況に応じて使い分けることをオススメします。

セラミックの選び方

たくさんあるセラミックですが、実際どのように使い分ければいいのでしょうか。
一般的なセラミックはジルコニアと呼ばれる強度の高いフレームにセラミックを盛り付けて製作されています。
金属を使用しないオールセラミックのため、金属アレルギーの方に使用されています。
その一方で、金属フレームにセラミックを盛り付けるメタルボンドも使用されています。
こちらはやや安価のため、患者様のご要望や予算に応じて選択していくケースが多いのです。

セット後のメンテナンス

セラミックをセット後、実際のメンテナンスは何をすればいいのという方もいるかもしれません。
基本的にはお口の中を清潔に保ち、虫歯の再発を防ぐことです。
セラミックと隣の歯の隙間部分には汚れが溜まりやすいため、歯間ブラシやデンタルフロスでのお手入れが大切です。
また、定期的に歯科医院に通い健診を受けることで、不具合が発生している際の早期発見につながります。
治療を受けた歯科医院でも説明を受けられるため疑問点はあらかじめ確認するようにしましょう。

まとめ

セラミック治療はここ最近急速に普及してきており、女性をはじめ、見た目を美しい歯にしたいという方に多く求められています。
セラミックは透明度が高くより本物の歯に近い色合いを再現できることから、特に前歯での治療にオススメです。
複雑なグラデーションが隣の歯についていても、セラミックであれば再現が可能です。
また、保険のかぶせ物と比べても長持ちするため、より長く歯を保存する可能性が高まるというメリットもあります。