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歯間ブラシは使った方が良いのでしょうか?
2015年12月27日
目次
虫歯になりやすい場所
虫歯になりやすい場所は大体決まっています。まずは咬合面です。
咬合面は歯と歯が噛み合うところで、作りが複雑で磨きにくい場所になります。
溝があったり隆起があったりで歯ブラシが上手に届かなと咬合面の溝のあたりに虫歯ができます。
他には、歯と歯茎の境目に虫歯が出来やすくなります。
それは、歯と歯茎の間にはほんの少しだけ隙間があります。
この隙間は3mmほどの深さまでなら健全なのですが、3mm以上の深さがあると歯周ポケットといい、とても歯磨きがしにくくなります。
そこにプラークが溜まり虫歯を発症させます。
そして、もっとも虫歯になりやすいと言っても過言ではない場所が歯と歯の間です。
まず、歯ブラシでは磨き切れない場所であり、唾液などによって得られる自浄作用も効果が薄いとされています。
なので、そこにプラークや食渣が溜まり虫歯を引き起こします。
基本的には、歯磨きの時に歯ブラシが届きやすい凸面は虫歯になりにくいとされており、どうしても歯ブラシが届きにくい凹面にはプラークや食渣が溜まりやすくなるため、虫歯になるリスクが高まります。
歯間ブラシの優位点
まず、歯間ブラシを使うことの優位点は歯磨きの時歯ブラシでは届きにくい場所でも簡単に清掃できることにあります。
歯間ブラシは棒状の繊維質なブラシになっており、その繊維を歯と歯の間に差し込み動かすことで清掃をします。
どうしても歯と歯の間は歯ブラシの毛先が入っていかないので磨き残しになることが多くなりますですが、歯間ブラシは歯と歯の間専用の歯ブラシなのでとても効率よく歯磨きをすることができます。
また、歯と歯の間の歯茎付近も綺麗に磨くことができるので、歯の根元の虫歯も予防することができます。
デンタルフロスとの違い
歯間ブラシと同様の働きをするケア用品としてデンタルフロスがあげられます。
歯間ブラシは細長い棒状の歯ブラシのようなものに対し、デンタルフロスは糸状の繊維質でできています。
歯間ブラシよりも細い繊維なので、歯間ブラシが入らないような狭い隙間も綺麗に清掃することができます。
しかし、歯と歯の間が広く開いている人やブリッジなどの連結した被せ物が入っている人にはあまり適していません。
また、使用方法にコツがあり、慣れないと使いこなせないこともあります。
種類も数多く、自分に合ったものを選ぶのも一苦労、となることも考えられます。
歯間ブラシをお勧めできる人
まず、歯と歯の間が広く開いている人にお勧めできます。
歯周病や加齢によって歯茎が下がってくるとどうしても隙間が広くなってきます。
歯と歯の間の隙間が広くなってくると、磨きづらいだけでなくプラークや食渣が溜まりやすくなり、虫歯のリスクが高まります。
また、ブリッジなど連結した被せ物を装着している人はデンタルフロスを使用することができないので歯間ブラシが選択されます。
加えて、細い歯間ブラシを使用することでポンティックという歯茎と接している部分を清掃することもできます。
他には、デンタルフロスが苦手な人も歯間ブラシを使用すると良いでしょう。
デンタルフロスは歯間ブラシより使用方法に少しコツがいります。
デンタルフロスは歯と歯の間に糸状の繊維を通してから、根元に当て歯垢を掻き上げるように清掃をします。
一方歯間ブラシは歯と歯の間に入れて少し動かすだけでプラークや食渣が取れるので、比較的簡単です。
歯冠ブラシの種類・選び方
1) サイズを選ぶ
歯間ブラシはメーカーによって異なりますが棒状のブラシの部分が5~6種類のサイズがあり、自分の歯と歯の隙間に合わせて大きさを選びます。
ブラシの部分が歯と歯の間よりあまりに小さ過ぎるとプラークや食渣が残ってしまい、逆に大き過ぎると入らなかったり歯茎に傷を付けてしまいます。
適正なサイズは、歯間ブラシを歯と歯の間に入れた時、軽く歯茎を押す程度の大きさが望ましいです。
よって、歯間ブラシが簡単に入ってしまうものは小さ過ぎで、中の針金が歯に当たるものは大き過ぎです。
また、前歯と臼歯でもサイズは異なりますので、場所によって使い分けることも必要になってきます。
2) メーカーを選ぶ
歯間ブラシは多くのメーカーから市販されており、各メーカーによって形が違います。
はじめから棒状のブラシが曲がっているものや、真っ直ぐの物を曲げて調整してから使うもの、棒状のブラシも硬いものや柔らかいものもあります。
前歯は比較的清掃しやすいのですが、臼歯は清掃しにくいため臼歯の歯と歯の間に入れやすいものを選ぶと良いでしょう。
3) 実際に使ってみる
歯間ブラシ自体あまり高価なものではないので数種類買って実際に使用してみるのもよいでしょう。
各メーカーに特徴があり、自分の使いやすいものに出会うのが一番効率をあげられる方法でしょう。
4) 歯科医院で選んでもらう
定期検診で歯科医師もしくは歯科衛生士に自分に適した歯間ブラシを選んでもらうことで、自分に合った歯間ブラシを見つけることでできるでしょう。