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審美歯科治療に保険は適用されますか?
2016年01月03日
審美歯科治療に含まれる治療内容は、ホワイトニング、矯正、インプラント、被せものなど、いわゆる治療の内容として、美容目的を含んだものが該当します。
この場合、健康目的の治療ではないため、保険の適用の有無が分かりにくいイメージがあります。
ここでは、審美歯科治療と保険の適用の有無をテーマにして、これらについて分かりやすく解説していきます。
目次
基本的には保険適用外になる
審美歯科で行われる治療の大半が、保険適用外になります。
これは、冒頭で触れたように、治療内容として美容目的を含んでいることが理由になります。
日本の健康保険適用のルールとしては、生活に支障が及ぶ症状に対して、最低限の治療を施す際というのが、保険適用の条件になっています。
つまり、治療に美容目的を含んでいる以上、この条件を満たしていないことになるのです。
もっと具体的に言えば、例えば、ホワイトニングは歯を白くしますが、歯の変色は日常に何ら支障がなく、治療が問われる症状ではありません。
つまり、これは生活する上で行う必要のない治療ということになります。
こうした場合、保険は適用されないですし、審美歯科治療は、こういったケースの治療が多いのです。
保険が適用されるケースもある
基本的には保険が適用されないものの、「審美歯科での治療=全て保険適用外」というのは間違いです。
つまり、治療内容によっては保険が適用されるケースもあるのです。
例えば、虫歯治療においては、治療後に被せものをすることは、必要な治療と認められています。
このため、被せものを希望する治療においては、保険が適用されるわけです。
ただし、これも一概に全てがそうとは言い切れず、被せもの種類によって変わります。
必要最低限という意味で、銀歯を希望すれば、これは保険が適用されます。
しかし、銀歯は見栄えが悪いため、オールセラミックを希望した場合は保険適用外になるのです。
これは、セラミックの選択理由が、“見栄えをよくしたい”という美容目的に該当するからです。
相談することが大切
分かりやすく言えば、審美歯科の保険適用の有無の判断は、その治療に美容目的があるかどうかです。
しかし、素人でもある患者さんからすれば、その明確な判断をするのは正直難しいでしょう。
このため、自身の希望する治療が保険適用されるか知りたい場合は、実際に相談するのが一番です。
現に、多くの審美歯科がHPを開設しており、サイト内でもメール相談などができるようになっています。
また、イメージだけで判断しないことも重要です。
と言うのも、同じ治療内容であったとしても、口内の状態によっては、保険が適用されるケースとされないケースがあるからです。
例えば、矯正は明らかに美容目的のイメージがあるため、保険が適用されないと思いがちです。
しかし、外科的な治療が必要な顎変形症などの場合では、矯正において保険が適用されるのです。
費用の分かりにくさが問題
保険適用外のケースが多い審美歯科治療ですが、実際の費用自体が分かりにくい点もネックです。
例えば、セラミックの被せものを希望した場合、その費用は歯科医院によって異なります。
この点から考えても、審美歯科治療においては、相談するという行動が重要になってきます。
また、自身で行うこととして、情報収集を行い、治療の相場を知っておくことも大切です。
実際に歯科医院で相談した際、提示された費用が高いや安いか、それを知る判断材料として、この情報収集が活きてくるからです。
特にインプラントに関しては、歯科医院ごとに費用が全く異なりますし、治療の段階ごとで費用が発生するため、トータルの料金が分かりにくい特徴があります。
このため、患者さん自身も、ある程度の知識を持っていた方が、納得できる治療を受けられるのです。
まとめ
いかがでしたか?
最後に、審美歯科治療は保険が適用されるかについてまとめます。
- 基本的には保険適用外になる :治療に美容目的を含むケースが多く、その場合は保険適用外になる
- 保険が適用されるケースもある :全て保険適用外とは限らない。保険が適用されるケースもある
- 相談することが大切 :自身の症状が保険適用の対象か知る意味でも、歯科医院に相談することが大切
- 費用の分かりにくさが問題 :歯科医院によって費用が異なるため、相場を知るための情報収集をするべき
これら4つのことから、審美歯科治療は保険が適用されるかについて分かります。
基本的な判断基準は、その治療に美容目的を含んでいるかどうかになります。
また、結果的に美容効果に繋がっても、それが必要な治療であれば、保険が適用されるケースもあります。
つまり、審美歯科治療というだけでは、保険適用の有無は判断できないわけです。
このため、イメージや噂に捉われず、自身で実際に歯科医に相談してみることが大切になってくるのです。
あなたが考えている治療が保険適用されるかどうか、実際に聞いて確認することをおススメします。