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歯と歯茎の間、歯と歯の間に食べ物が詰まりやすくなった~原因と解決法
2016年02月08日
食事の際に、歯と歯茎の間や歯と歯の間に食べ物が詰まるというのは大変わずらわしいことです。
その原因として考えられるもの3つと、解決法4つをご紹介していきます。
目次
食べ物が詰まりやすくなった~考えられる原因3つ
歯と歯の隙間が広くなった
歯は、日々のかみ合わせの中で少しずつ移動しています。
その移動により、歯と歯の隙間が広くなると、食べ物が挟まったり、詰まりやすくなります。
特に、もともと歯並びやかみ合わせに異常がある場合には、徐々にそれが悪化し、歯と歯の間が開いてくることがあります。
また、舌癖と言って、舌に異常な癖があり、常に前歯に舌が触れている、上下の歯の間に舌を挟む癖があるような場合には、歯が少しずつ前に押し広げられていき、結果的に歯と歯の隙間が広がってきてしまいます。
もう一つは、あまり歯と歯の隙間の虫歯を治療した場合です。
治療して詰め物をした際に、以前と隙間の広さが変わった、また治療によって噛み合わせが変わったときに、自然とかみ合わせやすい位置に歯が移動し、隙間が広がることがあります。
特に一番奥の歯、その前の歯(六歳臼歯)を治療したときに起こることがあります。
歯が動揺している
歯が動揺している場合、一見見た目では隙間がないように見えても、歯が動いているため、食事で食べ物を噛みこんだときに、歯と歯の隙間が広げられ食べ物が詰まることがあります。
動揺の原因はほとんどが歯周病によるものです。
通常、健康な状態の歯は0.2mm程度しか動きません。
ですが、歯周病にかかっていると、1mm以上歯が動くこともあります。
歯周ポケットができている
歯と歯茎の間に食べ物が詰まりやすい原因は、歯周ポケットができていることが原因でしょう。
歯周ポケットとは歯と歯茎の病的な隙間のことで、4mm以上の隙間ができます。
さらに歯周病により、歯茎に弾力が失われていると、その歯周ポケットががばがばした状態になって、隙間に食べ物が詰まりやすくなります。
食べ物が詰まりやすくなった~解決法4つ
歯間ブラシ、フロスの使用
歯と歯の間に食べ物が挟まった状態が長時間続くと歯茎の形が変わっていってしまい、さらに食べ物が挟まりやすくなります。
ですので、食後は歯間ブラシやフロスを使用し、歯と歯の間の食べ物をすぐに除去するようにしましょう。
すでに歯茎の形が変わってきてしまっている場合でも、軽度であれば丁寧にケアをすることで改善することがあります。
このとき、歯間ブラシを使用する場合には、必ず適切なサイズのブラシを選び、歯肉を強くこすらないようにしてください。
大きすぎるブラシを使ったり、強い力でこすると、歯茎の退縮や、知覚過敏を引き起こす原因となります。
歯科医院での歯周病治療
歯が動いている、歯周ポケットがあるといった場合には、歯科医院での専門的な歯周病治療が必要になります。
歯周ポケット内の清掃をしたり、歯石の除去をすることで、歯の動揺、歯周ポケットの改善が期待できます。歯の動揺が収まり、歯周ポケットがなくなれば、歯と歯の間に食べ物が詰まる、歯と歯茎の隙間に食べ物が挟まるといったことも少なくなるでしょう。
歯科医院での被せものの治療
歯が自然に動いてしまっている場合、または治療によって歯が動いてしまっているような場合には、歯科で治療した被せものを作り替え、隙間をきつくするという方法で食べ物が詰まるのを改善できることがあります。
歯列矯正
歯全体がすきっ歯になり食べ物が詰まりやすいという場合には歯列矯正という方法もあります。
特に、舌癖などで歯全体が動いてしまっているような場合には、舌癖を改善するようなトレーニングと同時に、歯列矯正を行うと有効でしょう。
まずは歯科医院でご相談を
歯と歯の間、歯と歯茎の間に食べ物が詰まりやすくなった原因と、解決法、お分かりいただけましたか?
原因
- 歯と歯の隙間が広くなった
- 歯が動いている
- 歯周ポケット
解決法
- 歯間ブラシ、フロスの使用
- 歯科医院での歯周病治療
- 歯科医院での被せものの治療
- 歯列矯正
歯と歯の間、歯と歯茎の間に食べ物が詰まりやすくなった原因によって、解決法は異なります。
ご自分で判断するのは難しいものですので、歯科医院でご相談いただくとよろしいでしょう。
歯科医院で適切なアドバイス、治療を受け、快適にお食事が楽しめるようになっていただけると良いと思います。