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ホワイトニングは痛いですか?痛みを軽減するには?
2016年05月09日
ホワイトニングは歯を白くする魅力的な治療ですが、虫歯治療のように一般的ではありません。
このため、興味はあっても治療に抵抗を示す人も多く、そういった人は痛みの有無を気にします。
歯科医院の治療なので痛みの有無が気になるのは当然ですし、痛みを感じる人がいるのも事実です。
そこで、ここではホワイトニングの痛みとその対処について説明していきます。
目次
1. ホワイトニングと知覚過敏
ホワイトニングで痛みやしみを感じるのは、知覚過敏が起きているのが原因です。
本来、歯の神経は刺激に敏感なのですが、それを防いでいるのは歯の表面にエナメル質があるからです。
また、歯は神経だけでなく、エナメル質の奥にある象牙質にも知覚が存在しています。
つまり、象牙質が刺激を受けることで、やはり痛みやしみを感じてしまうのです。
従来なら象牙質もエナメル質に護られているのですが、うまく保護されていない場合、
象牙質がホワイトニング剤で刺激を受けるため、痛みやしみを引き起こしてしまうわけです。
2. 痛む人と痛まない人がいる理由
ホワイトニングは、人によって痛みがあったと言う人となかったと言う人がいます。
これは、知覚過敏が起きたかどうかの違いであり、知覚過敏が起きない人は痛みを感じません。
ではどういう人が知覚過敏を引き起こしやすいのか、それはエナメル質がポイントになります。
例えば、歯周病によって歯の根の部分が剥き出しになっているケースです。
歯の根の部分にはエナメル質が存在しないため、この状態だと象牙質が剥き出しになります。
また、歯ぎしりや衝撃などで歯にヒビや傷が存在する場合、
同じようにエナメル質も傷ついているため、象牙質に刺激が届いてしまうことになります。
つまり、エナメル質に護られていなかったり、エナメル質が不充分だと、知覚過敏が引き起こされるのです。
3. 痛みへの対処方法
最も一般的な対処方法は痛み止めを飲むことで、これは市販の痛み止めでも対応できます。
また、痛みが酷い場合は、歯科医に話せば痛み止めを処方してもらうことができます。
さらに、ホワイトニング後は冷たい飲食物を避けることも大切で、正確には24時間は避けてください。
また、知覚過敏用の歯磨き粉を使うのも効果的ですし、
エナメル質を強くする意味で、フッ素配合のジェルを塗って対処することもできます。
これらの方法を実践しても痛みが続くようであれば、歯科医に相談するようにしてください。
4. 痛み自体を軽減させるには
痛みへの対処だけでなく、痛み自体を軽減させる方法もあります。
方法と言ってもそれは特別なことではなく、歯が健康な状態でホワイトニングを行うことです。
虫歯や歯周病は知覚過敏の原因になりますし、進行の度合いによっては激痛が生じます。
つまり、ホワイトニングよりも歯の治療を優先させることが大切です。
もちろん、ホワイトニングを止めるという意味でなく、治療後にホワイトニングすればいいのです。
その意味では、初めてのホワイトニングは歯科医院で行えるオフィスホワイトニングがおススメです。
オフィスホワイトニングなら最初に口内の状態をチェックするため、
ホームホワイトニングと違って、ホワイトニング前に歯の異常に気づいて対処することができるのです。
5. エナメル質が傷つく原因
エナメル質が傷ついていると知覚過敏の原因になりますが、エナメル質は何が原因で傷つくのでしょうか?
一つは虫歯や歯周病で、虫歯によって歯に穴が空いてしまうと、象牙質に刺激が届きます。
また、歯周病が進行していると、エナメル質自体が存在しない歯の根元が露出してしまうのです。
他にも、歯ぎしりによってエナメル質が傷つくこともありますし、
打撲などによって歯にヒビが入っていると、同じようにエナメル質もダメージを受けています。
また、虫歯治療の際の詰め物などに隙間ができている場合も、象牙質に刺激が届いてしまいます。
まとめ
いかがでしたか?
最後に、ホワイトニングの痛みの有無と軽減方法についてまとめます。
- ホワイトニングと知覚過敏 :ホワイトニングの痛みやしみは、知覚過敏によって引き起こされる
- 痛む人と痛まない人がいる理由 :知覚過敏が起きるか起きないかの差
- 痛みへの対処方法 :痛み止めを飲む、24時間冷たい飲食物を避ける、知覚過敏用の歯磨き粉を使う
- 痛み自体を軽減させるには :虫歯などがある場合、ホワイトニングよりも治療を優先させる
- エナメル質が傷つく原因 :虫歯による穴、歯ぎしりや打撲などでもエナメル質はダメージを受ける
これら5つのことから、ホワイトニングの痛みの有無と軽減方法についてまとめます。
ホワイトニングの痛みは知覚過敏によるものなので、
知覚過敏対策をすることが、ホワイトニングの痛みの対策に直結します。
また、歯が健康な状態であることが痛みの軽減に大きく関わるため、
まずは歯科医院で検査や治療をして、口内を健康な状態にすることが大切です。