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歯列矯正は大人になってからでも可能ですか?
2016年05月23日
小学生の頃、クラスに一人は矯正装置を着けていた子が記憶に残るように、
歯列矯正は子供が行う治療のイメージがあります。
とは言え、大人になって歯並びが気になるケースもあるでしょうし、歯列矯正をしたくなることもあります。
そこで、ここでは大人の歯列矯正をテーマにした説明をしていきます。
目次
1. 大人でも歯列矯正は可能
そもそも、歯列矯正に年齢制限はないため、大人でも歯列矯正を受けることは可能です。
矯正の目的は見栄えの悪さの克服にあるため、むしろ大人の方が矯正を望む割合は高くなります。
当然、年齢的に永久歯が生えそろっていることになりますが、それで治療が不可能になることはありません。
確かに、子供の矯正に比べて後戻りが強いなど、いくつかの課題や注意点は存在します。
しかし、大人でも歯列矯正で見違えるほど歯並びを美しくできますし、
年齢制限がない以上、20代だろうと40代だろうと治療を受けることができます。
2. 子供の歯列矯正との違い
大人の歯列矯正の場合、子供の場合と比べて、治療においていくつかの違いがあります。
まず、顎の骨がそれ以上成長することがないため、歯並びを整える上で抜歯が必要なケースがあります。
また、歯を移動させるのに時間が掛かるため、必然的に治療期間も長くなります。
さらに、顎の骨の状態によって別の治療が必要になることがあり、外科的矯正治療を行うこともあります。
歯や骨が成長を終えていることで、子供の歯列矯正と比べてこれらの違いがあるのです。
もちろん、だからと言って治療が困難なわけではないので、治療可否の心配は必要ありません。
3. 矯正装置への不安
大人は子供に比べて見栄えを気にするため、矯正装置にも不安を感じます。
いくら歯並びがよくなると言っても、長期間目立つ矯正装置を着けて生活するのに抵抗を感じるからです。
しかし、大人の歯列矯正では目立たない矯正装置を使用できます。
透明なマウスピース型のものや、歯の裏側に装着するタイプなど、
日常生活で矯正装置が目立つことはないですし、矯正装置の存在すら気づかれないほどです。
その分費用は高くなってしまいますが、矯正装置への不安は解消されます。
4. 大人の歯列矯正の問題点
大人の歯列矯正では、うまく歯が動かないケースがあり、こうした場合に無理に動かすのは禁物です。
なぜなら、無理に動かしてしまうと、歯の根が短くなったり、周囲の余計な歯まで動くことがあるからです。
こうした場合は無理に動かすのではなく、被せ物で対応することも必要になってきます。
また、矯正後は後戻り防止のための保定装置を使用するのが一般的ですが、
大人の場合は後戻りの力も長く残るため、長期間保定装置を使用する必要があります。
具体的には3年~5年ほどの装着を想定した方がいいですし、もっと長く使用する人もいます。
5. 大人が歯列矯正を検討する価値
今更と思うかもしれませんが、大人でも歯列矯正を検討する価値は充分にあります。
歯並びがよくなれば笑顔に自信が持てますし、それはビジネスでも私生活でも大きなプラスになります。
また、見栄えのよさだけでなく、健康面においてもプラスの効果があります。
歯並びがよくなれば噛み合わせもよくなりますし、それは歯の健康を維持することに繋がります。
費用も治療期間も長いのは確かですが、それだけの価値があるのが歯列矯正です。
特に、コンプレックスの解消はお金にかえられない価値があるのです。
6. まずは相談することが大切
歯列矯正をするべきかどうか、それは歯科医院に行った時に即決断が必要なわけではありません。
いくら効果が期待できても、予算や治療期間によっては治療を断念するケースもあるでしょうし、
口内の状態によっては予想外の治療が必要になることがあるからです。
このため、治療をするかどうかはともかく、興味があればまず歯科医院で相談することが大切です。
歯科医院によっては無料で相談できますし、歯科医院のHPからメールで相談できるところもあるのです。
その結果、具体的に治療を受けるかどうかを検討してみればいいのです。
まとめ
いかがでしたか?
最後に、歯列矯正は大人になってもできるのかについてまとめます。
- 大人でも歯列矯正は可能 :歯列矯正に年齢制限はないので、大人でも治療は可能
- 子供の歯列矯正との違い :治療期間が長くなり、抜歯が必要になるケースもある
- 矯正装置への不安 :目立たない矯正装置もあるため、見栄えの悪さの問題は解決できる
- 大人の歯列矯正の問題点 :動かない歯が出てくることがあったり、後戻りの期間が長い
- 大人が歯列矯正を検討する価値 :笑顔のコンプレックスの解消はお金に変えられない価値がある
- まずは相談することが大切 :興味があれば、まず歯科医院で相談することが大切
これら6つのことから、歯列矯正は大人になってもできるのかについて分かります。
歯列矯正の最大の魅力は歯並びをよくすることにあるため、子供よりも大人の希望者が多いのです。
このため、子供だけの治療ではないですし、子供にしかできない治療でもありません。
大人になった今からでも遅くはなく、歯並びの悪さを改善し、笑顔に自信を持つことができるのです。