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審美治療とはどのようなものですか?
2016年06月06日
歯科医院の診療科目を見ると、中には審美治療を行っている歯科医院があります。
一般歯科や小児歯科は聞き慣れている人も多いでしょうが、
審美治療はそれらに比べると知らない人が多い治療です。
しかし、審美治療は歯科の世界で注目されている治療で、ここではそんな審美治療について説明します。
目次
1. 審美治療とは
審美治療とは名前のとおり審美を目的にした治療です。
また、必要な治療であってもそこに審美を求めた場合、それも審美治療の一つになります。
例えば、虫歯の治療後に銀歯に被せ物を使用することがありますが、
審美目的を含めるなら、銀歯でなくセラミックを使用することになります。
簡単に言えば美容目的の治療であり、ジャンルは異なるものの整形や脱毛と同じです。
どちらも自分の身体を美しくするための治療ですし、審美治療もこれと同じです。
以前は芸能人やアイドルだけが行う治療でしたが、今では一般的なものになりつつあります。
効果の高さは魅力的ですが、審美目的の治療は保険が適用されないため、費用が高いのが欠点です。
2. ホワイトニング
審美治療の中では最も知名度と人気が高い治療で、歯を白くすることができます。
ちなみに、薬局などで販売されているホワイトニング歯磨き粉は、全くの別物になります。
審美治療のホワイトニングは歯科医院で受けることになりますし、費用も効果も高くなります。
歯を白くすることができますが、変色の原因によってはホワイトニングでも白くすることは不可能です。
種類としては歯科医院で行うオフィスホワイトニング、自身で行うホームホワイトニング、
これらの両方を取り入れたデュアルホワイトニングが存在します。
3. セラミック
セラミックは詰め物や被せ物として使用するため、銀歯に代わる治療方法になります。
銀歯は保険が適用される分、見栄えの悪さや二次虫歯などの衛生面に問題があります。
一方、セラミックは天然の歯と変わらない美しさを誇っていますし、プラークの付着も防げます。
つまり、単に見栄えがいいだけでなく、詰め物や被せ物の質で考えても銀歯より優秀です。
とは言え、セラミックは審美目的を含んでいるため、保険適用外の治療となります。
種類としては、オールセラミックやハイブリッドセラミック、メタルボンドなどがあります。
4. インプラント
“失った歯を取り戻せる”がキャッチフレーズで、天然の歯と変わらない感覚の人工の歯です。
入れ歯に代わる治療方法ですが、費用が高く、対応できる歯科医院が少ないのが欠点です。
また、手術も必要になるため、治療の手軽さはなく、治療期間も長くなります。
ちなみに、インプラントが安定して使用できるのは、人工の歯の根を使用しているからです。
人工の歯の根をつくり出す治療は、現状ではインプラントのみになるため、
それを実現した技術力も注目されている治療です。
ただし、粗悪な格安インプラントなども問題になっているため、
インプラントを希望する場合は、信頼できる歯科医院選びも重要になります。
5. インプラントと保険適用について
インプラントも基本的に保険が適用されないですが、
平成24年にルールが改定され、一定の条件の場合のみ保険が適用されるようになりました。
病気や事故で顎の骨が欠損し、健康上インプラント治療が必要なケースです。
ただし、一定の割合以上の欠損が必要だったり、
特定の条件を満たした歯科医院で治療をする必要があるなど、保険適用の条件は厳しめです。
少なくとも、ここでテーマにしているように審美目的の場合は、例外なく保険は適用されません。
6. 審美治療を受けるには
虫歯や歯周病の治療と違い、審美治療はどの歯科医院でも受けられるわけではありません。
診療科目に審美治療がある歯科医院でしか受けられないのです。
また、審美歯科といっても全ての審美治療を希望できるわけではありません。
このため、ここで挙げた審美治療に興味がある人は、
それができる歯科医院で治療を受ける必要があるのです。
ちなみに、診療科目は歯科医院のHPなどで確認することができます。
まとめ
いかがでしたか?
最後に、審美治療とはどのようなものかについてまとめます。
- 審美治療とは :審美を目的にした歯の美しさを求める治療。保険は適用されない
- ホワイトニング :歯を白くする治療。変色の原因によっては効果が期待できないこともある
- セラミック :銀歯に代わる被せ物で、見栄えのよさに加えて実用性も高い
- インプラント :手術によって人工の歯と歯の根を埋め込む治療。天然の歯と同じ感覚で生活できる
- インプラントと保険適用について :病気や事故の場合、一定の条件を満たせば保険が適用される
- 審美治療を受けるには :審美歯科で治療を行う。“審美歯科=全ての治療を行える”とは限らない
これら6つのことから、審美治療とはどのようなものか分かります。
必要な治療ではない分、審美治療は勿体ないと思うかもしれませんが、
自分の身体にお金を掛けて美しさを求めることは、決して間違いではありません。
コンプレックスの解消にもなりますし、自分に自信を持てることで、日常生活の充実にも繋がるのです。