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真っ白な歯で笑顔に自信を持ちたいのですが、費用が心配です。
2016年07月25日
目次
一般歯科では満足した結果が得られないかもしれません。
一般歯科、いわゆる健康保険で治療費の一部を国が保証してくれる歯科治療では、満足のゆく治療が受けられないかも知れません。一般歯科の治療目的は最低限度の現状回復と口腔内の健康保持になります。虫歯になってしまったらその部分を削り取って主に金属を使用して被せ物もしくは詰め物をし、歯が抜けてしまったらその部分にブリッジか入れ歯を装着する。そのような最低限度の治療が一般歯科です。もし、自分の歯にコンプレックスがあり、もっと綺麗にしたい、真っ白にしたいと思う方は審美歯科の治療を受ける必要があります。一般的に審美歯科は口腔内の健康保持とは認められておらず、美容整形と同じと考えられています。よって審美歯科は健康保険が適応されないので 自費診療になり、治療費をすべて自己負担しなければなりません。実際、一般歯科でも白い材料を使用した治療を受けることもできますが、部位や本数、使用できる材料も決められてしまっているので、お世辞にも高度な審美治療を受けることはできないと考えられます。
歯を白くするには?
1)ホワイトニング
まず、自分の歯を削ったり抜いたりせず、元々ある自分の歯を白くする方法がホワイトニングです。ホワイトニングには歯科医院で行うオフィスホワイトニングと自分の家で行うホームホワイトニング、そしてそれを併用するデュアルホワイトニングがあります。
オフィスホワイトニングは、高濃度の薬液を使用しながら、ハロゲンライト、キセノンライト、LEDライトなどのレーザーを当てて薬剤の効果を高め、歯を白くする方法です。比較的短時間で歯を白くすることができますし、術法も様々あるので患者満足度の高い治療方法です。短期間で歯を白くできるというメリットがある一方、短期間で色の後戻りが起きやすいと言うデメリットもあります。
ホームホワイトニングは、歯科医院で歯列の歯型を採り、その人の歯並びに合ったオーダーメイドのマウスピースを製作します。その中に薬剤を入れて1日2時間ほど装着することで歯を白くする方法です。非常に簡単な方法で歯を白くすることができますし、オフィスホワイトニングと異なり、頻繁に歯科医院に行かなくても良いと言うメリットがありますが、使用する薬液がオフィスホワイトニングと比べて低濃度になっているので白くなるまでに少し時間がかかります。
デュアルホワイトニングとは、歯科医院でオフィスホワイトニングを行い、その後自宅でもホームホワイトニングの両方を行う方法です。常にホワイトニングを行うことになるので最も短期間で効果的に歯を白くすることができますが、その分治療費もかかてしまいます。しかし、自費治療の中でホワイトニング治療は比較的治療費の安く、そして気軽に行える治療とも言えます。
2)歯科補綴物による治療
歯が著しく変色していたり、虫歯があったり、欠損をしている部分がある場合は、ホワイトニングでは対応しきれなことがあります。そこで、セラミック製の被せ物を装着することで審美性を向上させる方法があります。しかし、前歯だけでも上下で12本あり、すべての歯に被せ物をして綺麗にすると平均して28本歯科補綴物を製作しなければならず、本数が増えると治療費も高額になります。また、欠損部が多いと被せ物だけでは対応しきれなくなります。そうすると入れ歯になるのですが、入れ歯は決して審美性が高いとは言えません。そこで提供される治療がインプラント治療です。インプラント治療は、歯が抜けてなくなってしまった場所に金属でできた人工歯根を顎の骨に埋め 込み、土台を作ってその上に被せ物を装着する方法です。しかい、インプラント治療は外科的手術が必要となるので治療費が高額になるに加え、治療期間も長くなるので今すぐ歯を綺麗にしたいと言う人には不向きかもしれません。よっぽど歯の条件が悪くない限り、そして本当に自分の歯にコンプレックスが無い限り歯科補綴物で歯を白くすることはあまりお勧めすることができません。
3)ラミネートベニア
歯科補綴物の一種になりますが、歯の表面を一層削り、その部分にセラミックを貼付ける方法をラミネートベニアと言います。自分の歯が著しく変色している人や、こまめにホワイトニングすることができな、したくない方には適した治療方法です。セラミック自体白い材料なので、長期間白い歯のままでいることができます。
4)歯のクリーニング
歯の表面にステインやタバコのヤニなどの汚れが付着し、汚れて見えることがあります。そこで、歯科医院で専門の機材を使用して歯の表面の汚れを磨いてもらうことで歯を綺麗にすると白くなることがあります。また、歯の表面にこびり付いている歯石等も汚れの原因になります。歯石自体は黄色や黒い物もあり、歯を汚く見せる原因にもなりますが、何より歯石自体がザラザラしているので汚れや着色が付きやすくなります。タバコのヤニや歯石は歯磨きでは取りきれないことが多いので、歯科医院で歯のクリーニングをしてもらうとある程度白い歯に戻るでしょう。
5)ホワイトニング用歯磨き粉を使用する
最も手軽な方法で、尚且つ安価に歯を白くする方法です。しかし、歯磨き粉自体には歯を白くする薬剤が入っているのではなく、歯の表面の汚れを落とす研磨剤と、ステインを浮き上がらせる成分が入っているだけなので、実際は歯に汚れを付かないようにしているだけでもあります。元々歯が白い人には少し効果があると考えられますが、元から色が良くない方には効果的な方法とは言えないでしょう。また、総合的に考えても効果の低い方法です。
まずは生活習慣を見直そう
元々歯の色が悪い方は、ホワイトニングなどの治療を受けたり、場合によっては歯科補綴物によって歯を白くするしか方法がありません。しかし、本当は白い歯なのに汚れやステインが付着していることで歯が汚く見える方も多くいらっしゃいます。そこで、生活習慣を見直してみると、案外自分自身で歯を白くすることができるかもしれません。まずは、コーヒーなどの着色しやすい飲み物、食べ物を控えるだけでも歯に汚れは付かなくなります。また、歯磨で使用する歯ブラシや歯磨き粉を見直し、そして歯磨きの方法もしっかり正しいことを行う。これだけでだいぶ歯は白くなると思います。加えて、定期的に歯科医院でクリーニングを行うことで歯を白くし、それを持続させることが 大切なのではないかと考えます。
それでももっと歯を白くして自分に自信を付けたいと言う方は、まずホワイトニングをお勧めします。なぜならホワイトニングは歯を削ったりすることが無いので後戻りできる治療法だからです。歯は残念ながら自然治癒能力が無いので、一度失ったら元に戻ることがありません。歯科補綴物による治療では、削ったり抜いたりした歯は絶対に元には戻りません。なので、ホワイトニングでも効果が得られなかった方が歯科補綴物によって審美歯科を受診されるのがよいのではと考えます。