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マウスピースを使った矯正があると聞いたのですが、どんなものですか?
2016年12月19日
歯の矯正と聞くと、ほとんどの人が金属の矯正装置を装着するイメージを持っているでしょう。
また、矯正をしたいと思いつつも矯正装置が目立つのが嫌で治療を断念した人もたくさんいるはずです。
確かに目立ちますし、それが従来のブラケットタイプの矯正装置の最大のデメリットでもあります。
そして、そのデメリットを克服するために登場したのがマウスピース型の矯正装置です。
ここでは、マウスピースを使った矯正をテーマに、従来のブラケットタイプとの違いを説明していきます。
目次
マウスピース矯正とは
一言で表現するなら、マウスピース矯正は目立たなくて自由度の高い治療方法です。
目立たないだけでなく装着した時の違和感や痛みが少なく、何より自身で取り外しが可能です。
ブラケットを使用した矯正は、基本的に矯正装置を装着したままになりますし何より目立ちます。
外せない、目立つ、ブラケットの矯正で欠点とされていたこれらのことを克服しているのが、
マウスピース矯正です。また、矯正治療は基本的に保険適用外ですし、マウスピース矯正もそれは同様です。
ただし、マウスピース矯正は種類によりますが一般的にブラケットよりも費用が安く設定されています。
マウスピース矯正のメリット
ブラケットと比較した上でのメリットをズラリと挙げると、まず見た目が目立たないことが最大のメリットです。
目立たないだけでも充分見栄えをカバーしていますし、いつでも取り外しすることが可能です。
このため、食事などの際には取り外すことで違和感なく口を動かせます。
また、素材の点から金属アレルギーの人でも問題なく使用できるのも大きなメリットです。
装着すること自体の痛みや違和感も少なく、矯正ならではの不自由さやブラケットよりも少ないのです。
さらに同じ歯科関連の話でいえば、マウスピースなら矯正中でも虫歯治療やホワイトニングが可能です。
マウスピース矯正のデメリット
一見万能なイメージのマウスピース矯正ですが、もちろんそれならではのデメリットもあります。
まず、いくら自由に取り外しできるとはいえ1日20時間程度の装着が必要ですし、
自由に取り外しできることでつい装着を怠ってしまいがちなのが欠点です。
また、矯正の効果自体はブラケットよりも劣るため、ブラケットの矯正に比べて治療期間が長くなりますし、
奥歯の矯正や歯を大きく動かすことが必要な矯正には不向きになります。
さらに、マウスピースの種類によっては定期的に歯型の採取が必要となるため、通院の回数も多くなります。
マウスピースの種類
一言でマウスピースの矯正と言っても、マウスピース自体にはいくつか種類があります。
そして、もちろん種類ごとで特徴や費用も異なってきます。
ちなみに、マウスピースには以下の種類があります。
- インビザライン :治療の実績に優れたタイプで、世界で最も普及しており費用はブラケットよりも高額です
- アソアライナー :国内では最も普及しているタイプで、歯型を取って最短10日ほどで治療開始できます
- イークライナー :治療過程で必要なマウスピースを全て作れるため、度々歯型を取る手間が掛かりません
- DENマウスピース :1日10時間ほどの装着となるため、普段外して寝ている間に矯正することが可能です
- オペラグラス :前歯や軽度の矯正に適したタイプで、3週間ほどのサイクルで新たな歯型を取ります
- アクアシステム :費用が安く、他のタイプに比べて交換周期が長いのが特徴です
- エシックス :1本や2本だけの矯正に適したタイプです。費用が安い反面、24時間の装着推奨です
このように、マウスピースの種類は豊富でそれぞれ独自の特徴を持っています。
費用、手間、見栄え、効果など、マウスピースの矯正に何を重視するかが選ぶ上でのポイントになります。
子供の矯正でも使用できる
マウスピース矯正は大人だけの特権というわけではなく、子供でも使用できます。
実際に、欧米では子供の歯の矯正はマウスピースを使用するのが主流になっています。
また、子供のマウスピース矯正は年齢次第で装着時間が短くてすむので、装着の負担も軽減されます。
具体的には就寝時は装着が必要になるものの、日中においては1時間程度の装着で治療可能です。
最も、前述したように年齢にもよるため、「年齢によっては1時間程度の装着ですむ」という表現が的確です。
ちなみに、子供の矯正は乳歯がある時期がベストなタイミングと言われています。
まとめ
いかがでしたか?
最後に、マウスピースを使った矯正についてまとめます。
- マウスピース矯正とは :取り外しできる、目立たないなど、ブラケットタイプの欠点を克服した矯正方法
- マウスピース矯正のメリット :自由に取り外しできて目立ちにくい、痛みや違和感が少ないなど
- マウスピース矯正のデメリット :取り外しできることで装着を怠りやすい、治療期間が長くなる
- マウスピースの種類 :インビザラインやアソアライナーなど、マウスピースにはいくつかの種類がある
- 子供の矯正でも使用できる :大人だけでなく、子供でもマウスピースを使った矯正はできる
これら5つのことから、マウスピースを使った矯正について分かります。
目立つ、痛む、これが従来のブラケットタイプの矯正装置の最大のデメリットです。
マウスピース矯正はこのデメリットを改善しており、その結果多くの人から希望されている矯正方法です。
もちろん、ここで紹介したようにマウスピース矯正にもまたデメリットがあるものの、
矯正治療の際の選択の幅が広がったことは間違いないでしょう。