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矯正は痛いですか?
2016年12月26日
矯正治療に抵抗がある人の多くが「痛み」をその理由に挙げます。
痛み自体にも個人差があるため、周囲の経験者に聞いても今ひとつ分かりにくいでしょう。
ちなみに、矯正で痛みがあるかないかで答えれば痛みがあるのは確かです。
そこで、実際に矯正の痛みはどの程度のものなのか、またその痛みはいつまで続くのかなど、
矯正と痛みをテーマにして分かりやすく説明していきます。
目次
矯正装置を装着することの痛み
矯正装置の役割は名前のとおり歯を矯正させることで、このため歯には矯正力が掛かります。
簡単にいうならこれは「押す」、「引く」といった類の力です。
これによって歯が動いて歯並びが改善していくわけですが、この時掛かる力が痛みに感じます。
逆に言えば、矯正装置を使って痛むのは歯が動き出した証でもあるわけです。
また、矯正装置は一定ごとに調整を行うため、どうしてもその都度痛みを感じます。
最も、人によってはこれを痛みではなく違和感と捉えることもあります。
痛みが続く期間
初めて矯正装置をつけた際には慣れないせいもあって1週間ほど痛みを感じます。
ただし、使用するにつれて装着感にも慣れてくるため、次第に痛みは感じなくなるでしょう。
また、矯正装置を調整することで再び痛みを感じますが、これは数日程度で痛みはなくなります。
個人差はあるものの、少なくとも治療中に常に痛みが続くようなことはありません。
上記で説明したように矯正装置の痛みの正体は歯を動かしていることにあるため、
会話などの口の動き自体で痛むことはなく、その際にあるのは違和感程度です。
口内炎による痛み
口内炎は誰もが一度は経験があると思いますが、矯正当初はどうしてもこれが頻発します。
これは、矯正装置が何度も口の中に当たることで粘膜を傷つけてしまうからです。
矯正装置が原因である以上この問題は回避できないですが、対策をとることは可能です。
具体的には、口内炎ができにくい身体作りを目指すことです。
口内炎は身体の抵抗力が弱まっている時にできやすいため、
充分な睡眠や栄養補給を心掛けることで発生のリスクを抑えることができるのです。
最も、治療が進めば歯並びが徐々に整ってきますし、そうなると矯正装置も粘膜に当たりにくくなります。
このため、口内炎で悩まされるのは一般的に矯正をスタートしてからの数ヶ月間のみになります。
抜歯による痛み
抜歯と矯正は一見無関係に思えますが、実はそうではありません。
と言うのも、矯正する際に抜歯が必要になることがあるからです。
抜歯が必要な理由はいくつかありますが、歯の現在の状態によっては必要ないこともあります。
ちなみに抜歯が必要なケースとしては、まず顎と歯のバランスを整えるために行われることがあります。
また、矯正後の後戻りを防ぐ目的で顎と歯のバランスを整えるために抜歯することもあるのです。
肝心の痛みについてですが、これは抜歯する理由や歯の状況によって痛みの度合いは異なります。
日常生活での痛み
矯正装置をつけることで、日常生活の中でも痛みを感じることがあります。
最も、これは矯正装置をつけることに不慣れなことで起こる痛みなので、慣れることで解決できます。
よくあるのは「頬を噛んでしまう」、「食事の際に痛む」などです。
頬を噛むのは慣れて装着の違和感がなくなることで改善できますし、
食事の痛みは献立を工夫することで改善できます。
基本的には、強く噛まなくてすむ柔らかめのものを意識するといいでしょう。
痛みへの対処
矯正に痛みがあるとなれば、次に気になるのは痛みへの対処方法です。
最も一般的なのは痛み止めを飲むことで、これは市販のものでも大丈夫です。
ただし、痛み止めは習慣として飲むのではなく、痛みが我慢できない時だけ飲んでください。
これは痛み止めに副作用があることと、痛み止めが身体に合わない人もいるからです。
また、矯正装置が原因の口内炎の対処としてはホワイトソックスが効果的です。
これは粘土状のもので、塗っておけば矯正装置と粘膜の摩擦を防ぐことができます。
まとめ
いかがでしたか?
最後に、矯正は痛いのかについてまとめます。
- 矯正装置を装着することの痛み :歯が動かす時の力が痛みとして感じる
- 痛みが続く期間 :初めて矯正装置を装着した際は1週間ほど。次第に慣れてくるが調整するたびに痛む
- 口内炎による痛み :矯正中は口内炎ができやすくなるため、口内炎による痛みがある
- 抜歯による痛み :矯正するにおいて抜歯が必要なケースがあり、その際は抜歯による痛みもある
- 日常生活での痛み :慣れないうちは頬を噛んだり、食事の際に痛むことがある
- 痛みへの対処 :痛み止めで対処できるが副作用には注意。ホワイトソックスを塗れば口内炎対策ができる
これら6つのことから、矯正は痛いのかが分かります。
矯正にはどうしても痛みがありますが、慣れることで感じにくくなるのも事実です。
また、装置の違和感が気になるならマウスピースタイプの矯正装置を選択する方法もあります。
マウスピースタイプなら自身で取り外しできるため、食事の際などの違和感は改善されます。