子供に虫歯を感染させない方法！

虫歯は感染症です。

虫歯は風邪やインフルエンザと同様に感染症です。
人は産まれたときには口の中には虫歯の原因菌であるミュースタンス菌はいません。
その後、どこかの感染経路で感染します。

まず、ミュースタンス菌は空気感染をしません。
するとしたら、くしゃみや咳等の飛沫感染や直接唾液等に触れ、もしくは口の中に入ることで感染を起こします。

一番可能性の高い感染経路としては親や兄弟等の家族から感染することが多いと思います。
同じ箸やスプーンで食事をする、同じコップで飲み物を飲む等普段なんとも思っていないことが感染経路になるのです。
もしこの感染経路を絶ちたいのであったらなら、食器や箸は別のものを使用する、回し食べや回し飲みは絶対に行わないことが良いでしょう。

虫歯に感染させないことよりも、虫歯にならないことを気を付けましょう。

虫歯菌に感染せずに一生を過ごすことはまず不可能と考えられます。
絶対に何かの感染経路を経て感染します。１匹でも口腔内に入ればもう繁殖は始まっていきます。
口腔内は虫歯菌の最良の住処で、隠れる場所も栄養素も豊富にあります。

なので、虫歯菌に感染しないよう注意するよりも虫歯にならないように気を付けなければなりません。
では実際にどのようなことを行えばいいのでしょうか？

1. 虫歯菌の好物は糖質です。

虫歯菌の栄養素は糖質と言われています。俗にいう甘いものです。
もちろんお米やパン等人間の主食の中にも入っています。この糖分を糧に繁殖を行います。
なので糖質を取らない、ことは不可能なので、食べた後のセルフケアが大切になります。
もし食べた後に歯磨き等のセルフケアを行わなかった場合、口腔内が常に虫歯になりやすい環境になってしまうので注意しなければなりません。

2. 食事の改善

まずはバランスの取れた食事をしっかり３食食べること、そして、そのあとにしっかり歯磨きなどのセルフケアを行うことが良いです。
また、子供は間食もすると思います。甘い物、特に人工甘味料を使用したおかしの中には大量の糖質が存在します。
代表的なものでチョコレートや飴、ガムなど子供がよく好んで食べるもの、また、コーラやスポーツ飲料水の中にも大量の人工甘味料が入っています。

ですので、できるならば自然のものに近い食べ物や飲み物が虫歯になるリスクを下げてくれます。
例えますと、蒸かしたさつまいもやバナナ、リンゴなどの果物や牛乳やお茶などの飲み物はとても歯にやさしいと言えます。
規則正しくバランスの取れた食事と、歯にやさしい食べ物、飲み物を与えるだけで虫歯になるリスクは大きく減少させることができます。

3. フッ化物配合のケア用品を与える

普段、口腔内は中性に保たれています。
しかし、食べ物を口の中に入れて噛むことにより口腔内は酸性になります。
酸性になると歯が脆くなりそこに虫歯菌が付着し浸食することで虫歯になります。
そこで人間の唾液には口の中をアルカリ性にさせる作用があり、食事後に自然と中性に戻っていきます。
その作用を『再石灰化』と呼びます。再石灰化により中性に戻された口腔内は再度虫歯になりにくい状態になります。

その再石灰化を促進させる効果があるとして今注目されているのがフッ化物です。
フッ化物は歯磨き粉などの多くのケア用品に配合されており、よく耳にする機会が増えました。
そこで、そのフッ化物を直接口腔内に塗布、もしくはスプレー状のものを吹きかけることにより、再石灰化を促進させることが可能です。

しかし、再石灰化は口腔内に食べ物や飲み物が存在しない時に起こるので、常に何かを食べている、例えば常にガムや飴を口の中に含んでいたりコーヒーやジュースを飲んでいると再石灰化が起こらず虫歯になりやすい口腔内環境になるので、フッ化物を使用しても効果はありません。

一番の予防は毎日の歯磨きです。

歯磨きの嫌いな子供はたくさんいると思います。
そして、なぜ自分が歯磨きをしなければならないか理解することは３歳には難しいでしょう。
なので、子供には毎日歯磨きをする習慣をつけ、最後に大人による仕上げ歯磨きが重要になってきます。

子供にとって歯磨きを行う時の歯ブラシは異物でしかありません。
ですので、まずは歯ブラシになれる必要があります。
理想を言えば、まだ歯が生えてこない乳幼児の頃から濡らしたガーゼなどで歯茎を優しくマッサージするなどで慣れさせることが望ましいです。
また、自分で歯ブラシに興味を持ったら加えさせる程度で十分ですので子供自身にやらせてみるのもよいでしょう。

大人でも上手に歯磨きができる人はほとんどいません。
ですので子供に上手に歯磨きをさせようなんてことは到底不可能です。
まずは小さいころから歯磨きを習慣付けさせ、少しずつ歯磨きの必要性や重要性、方法を教えていけば自然と虫歯になりにくい口腔内環境を作ることができると思います。