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冷たいものが痛い時はどんな歯の病気が考えられる？

2015年10月28日

知覚過敏

冷たいものがしみる場合、多くのケースで知覚過敏の可能性があります。
知覚過敏とは象牙質などが露出することで、刺激が神経に伝わりやすくなり、痛みなどを引き起こす症状です。
この他にも、甘いものや酸味のあるものがしみるなどの症状も引き起こすことがあります。
虫歯との違いは痛みは一時的で、外的な刺激を与えても痛みを感じない点などがあげられます。
知覚過敏と虫歯では治療方法も異なるため、一度歯科医院での診断を受けてみることをオススメします。

歯ブラシも要注意

知覚過敏の原因として毎日の歯磨きも注意が必要です。
研磨剤の含まれる歯磨き粉で力を入れすぎて磨く場合に、歯の象牙質を傷つけてしまうケースがあるからです。
歯磨きの際には硬い歯ブラシを選びすぎずに、鉛筆持ちで磨くことが推奨されています。
また、知覚過敏用の歯磨き粉も販売されており、こちらはドラッグストアなどで簡単に手に入れることが可能です。
薬用成分が含まれているため、症状が緩和されることが期待できます。
一度試してみることをオススメします。

ガムで予防

キシトールを含むガムには虫歯予防の効果があるといわれていますが、ガムを噛むと知覚過敏の改善にもなるのです。
唾液には歯を修復する成分であるリン酸などが含まれます。
ガムを噛むことで唾液の分泌量が増え、歯を修復するスピードを早める効果が期待できます。
ストレスなどで唾液の量が減り、お口の中が乾燥しがちになると口臭の原因になるだけでなく、知覚過敏にも悪い影響を及ぼしてしまうのです。また、食事の際にもよく噛んで食べることが大切です。

歯ぎしり

歯ぎしりをする習慣のある人は多くいるかもしれません。
自覚症状がなくても、実は就寝中に歯ぎしりをしているという人も少なくありません。
歯ぎしりにも種類があり、歯を噛みしめるタイプや歯を擦り合わせるタイプがあります。
噛みしめるタイプでは歯が割れたりヒビが入るなどの症状が見られ、擦り合わせるタイプでは、歯の摩耗が見られます。
いずれの場合にも知覚過敏の可能性が高まるため、対策をすることで知覚過敏が改善される可能性があります。

マウスピースで予防

歯ぎしりが知覚過敏の原因となっているケースでは、就寝中のマウスピースの装着がオススメです。
マウスピースは「ナイトガード」と呼ばれ、歯ぎしり防止専用のものであれば保険適用で製作することが出来ます。
価格は5、6000円程のため歯ぎしりをする習慣のある方は一度歯科医院で相談してみましょう。
歯の状態は日々変わっているため、定期的に歯科医院で調整や作り直しをして、お口に合ったマウスピースを装着することが大切です。

薬剤を塗付

歯科医院での知覚過敏の治療として薬剤を歯に塗るケースもあります。
フッ素を含んだジェルを歯の表面に塗ることで、ミネラルと結びつき歯を強くする効果が期待できます。
子どもの歯は虫歯の進行が早いため、フッ素を塗り強くする治療を行いますが、それと同様の目的です。
自宅でも出来る対策として、歯の再石灰化を促進し、虫歯を防ぐ効果もあることから歯磨き後にフッ素ジェルを塗る人も増えてきています。
市販のジェルでも効果が期待できます。

レジンを詰めて応急措置

歯がしみる原因として歯が既に削られてしまっているケースがあげられます。
外的な衝撃などで穴が開いており、そこから知覚過敏になっていることもあります。
そうした場合には、レジンと呼ばれるプラスティックを詰めることで知覚過敏が改善されることもあります。
レジンは専用の器具で光を当てることで固まる特徴があることから、その場で治療を完了させることができるメリットもあります。
削れている箇所を埋めることで虫歯も発生しにくくなります。

歯が割れている

歯が割れている症状が見られると、刺激に神経が反応して知覚過敏になりやすくなります。
象牙質は歯の大部分を占めている材質です。
歯の表面はエナメル質が覆っていますが、それを超えて象牙質に達すると痛みを感じるようになるのです。
小さな傷であれば象牙質が再生されることで傷も修復される可能性があります。
大きな割れなどの症状の場合には早期に歯の治療を行い、象牙質まで刺激が伝わるのを防ぐことで知覚過敏も改善されるでしょう。

歯科医院の治療

一般的な知覚過敏であれば、薬剤の塗付で症状が改善されるケースが大半です。
歯科医院にはそれぞれの症状に応じて、様々な薬剤が用意されており、患者様に合ったものを選択して使用していきます。
また、歯周病により歯ぐきが下がり、象牙質が露出することで痛みを感じるケースでは、まず歯周病の治療で歯ぐきを元の位置に戻す治療を行っていきます。
複数の治療でも改善されない重度の知覚過敏の場合には、最後の手段として神経を抜くという方法もあります。

まとめ

冷たいものがしみる代表的な症状として知覚過敏があげられます。
知覚過敏の治療法は様々ですが、まずは薬剤の塗付を行うケースが一般的です。
薬剤を歯に塗ることで歯を強くし、コーティング効果も期待できます。
知覚過敏の原因は歯ぎしりや歯磨きなど日頃の生活の中にある場合もあり、何気ない行動を注意することで知覚過敏が改善されるケースもあります。
まずは、歯科医院へ相談し、薬剤の塗付からはじめていくことがオススメです。