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痛みに弱いので治療が怖いのですが何とかする方法はありますか？

2015年12月20日

痛みを感じにくくする治療方法

どうしても歯科治療では痛みを伴うことが多いです。
ですので、特殊な機材や材料を使用しなければ痛みを与えない治療を行うことが難しいとされています。

まず、もし虫歯の治療を行うにあたり、どのような時に痛みを感じるのでしょうか。
実は歯の表面は神経が通っていないので痛みを感じません。
歯は中の方に神経があり、そこに虫歯菌が侵食することで炎症を起こし痛みを発生させます。
つまり、表面だけの軽度の虫歯の場合は痛みを感じずに治療を受けられる可能性があります。
ですが、この段階で虫歯治療を行えることは難しいです。
なぜなら、皆さんは歯が痛くなってから歯科医院に行くと思います。
ですがそうなってしまう手遅れの場合が多く、もう痛みが伴う治療しか選択肢がないこともあります。

そこで使用されるのが麻酔です。
歯科治療で麻酔を使用されたことがある人は多くいらっしゃると思います。
実は、麻酔をするにあたって一番痛いのが注射器を刺す時なのです。
麻酔だけではなく、点滴など針を身体に刺す時に苦痛を感じる方もいると思います。
そこで、歯科では麻酔を注射するときの痛みを軽減させるために注射する部分に塗る麻酔薬（表面麻酔）を使用します。
この塗り薬により、皮膚表面を鈍麻した状態にすることができるので、注射針が入る感覚を分からなくなります。
また、塗るタイプの麻酔薬なので絶対に痛みはありませんし、身体にも安全です。

ほかの方法として麻酔を注入する注射針自体を細くすることにより、刺した時の痛みを感じさせないようにするということもあります。

また、注射もしくは麻酔を注入するときに痛みが出るのは注射針で皮膚や歯茎を刺すときだけでなく、注射・麻酔液を注入する速さが速すぎると強い痛みを発生させます。
従来、麻酔液の注入は歯科医師の手圧で行っていたのでスピードのコントロールが非常に難しく、痛みが出てしまうことがありました。
しかし、現在はコンピューター制御により一定の速度で麻酔液が注入できる最新型電動注射器を使用することで痛みが出ないようにすることができます。

痛みを伴わない治療方法

まだ治療内容としては少ないですが、痛みを極力与えない治療を行える方法があります。
それは、歯科用レーザーを使用するレーザー治療です。
レーザー治療では、従来の治療と比べると痛みを感じにくいので麻酔の使用量を極力少なくすることができることや、殺菌・止血効果が極めて高いので治療後の痛みや腫れが少ないというメリットがあります。
また、レーザーによる瞬間的な照射を行う治療なので、出血や傷跡が残ることは比較的に少なく、治療による副作用もありません。

レーザー治療が対応できる歯科治療としては、まずは虫歯の治療と予防です。
歯科用レーザーは健全な歯には影響を及ぼさず、虫歯によって軟化した組織だけを取り除き、殺菌する事が出来ます。
従来ですとタービンによって歯を削っていたので、必要以上削りすぎることもありましたが、その心配はありません。
また、歯科用レーザーを照射する事で歯質を強化できる為、虫歯予防にもなります。
歯質のほかには根管治療でも効果を期待できます。
レーザーを根管（歯の根っこの中）内に直接照射することで、より効率的に根管内の殺菌が行えます。

その他には、知覚過敏の改善です。温かいものや冷たいものが歯にしみる等の症状がある知覚過敏の治療では、薬剤を使用していました。
ですが、歯科用レーザーを照射する事で歯髄を刺激せずに治療を行えるので、早い効果が期待できます。

また、口内炎の治療もできます。
口内炎は、軟膏を使用して患部に塗布する治療方法が一般的でしたが、歯科用レーザーを照射する事で早期の治癒が期待できます。

また、最近必要以上に歯を削らずに、虫歯の部分にのみ薬を塗布して虫歯菌を殺菌するという治療方法があります。
しかし、まだこの方法を取り入れている歯科医院は少ないのですが、痛みを伴わない治療として有効ではないかと思います。

気持ちをリラックスさせる

治療中の痛みに弱い人の中には、歯科医院での治療で痛みがあってトラウマになっている人もいると思います。
痛みが強いと歯科医院スタッフや治療内容への不信感が募ります。
麻酔などで痛みを感じなくする方法もありますが、信頼できる歯科医院で治療を行うことが痛みを克服できる方法ではないかと思います。
スタッフを信頼し、気持ちが落ち着ける歯科医院を見つけることがよい治療、そして痛みを感じづらい治療を受けられるのではないでしょうか。