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格安インプラントはどう見てもお得だと思うのですが、何か問題点はありますか？

2016年10月17日

インプラントの最大の欠点は費用が高いことです。
相場は１本につき３０万円から４５万円と言われており、とてもお手軽な治療でないのが事実です。
そんな中、価格崩壊とも言える費用で治療ができる、格安インプラントを謳う歯科医院が増えてきました。
しかし、格安インプラントは費用が安い分、様々なリスクが存在するのです。
ここでは、そんな格安インプラントにおける問題点を説明していきます。

１.　一部の費用だけを提示している可能性

インプラントの費用の欠点は、単純に費用が高いことと費用自体が分かりにくいことです。
と言うのも、インプラント治療はいくつかの段階を経て行われるもので、段階ごとに費用が発生するのです。
このため、ほとんどの歯科医院は分かりやすくトータルの費用を提示しているのです。
しかし、中には一部の費用しか提示していない歯科医院もあるのです。

つまり、格安インプラントはそうやって一部の治療費だけを提示しているだけの可能性があります。
５万円と提示しつつも実はそれはインプラントの材料費のみの提示であり、実際には治療費や手術費など、
次々と別の費用を要求されて結局高額な費用になってしまう悪質なケースもあるのです。
この事態を防ぐには、歯科医院にそれはトータル費用なのかどうかを確認する必要があります。

２.　粗悪な素材を使っている可能性

インプラントは人工物ですから、当然それを作るための素材も存在します。
そして、粗悪な素材を使うことで材料費を浮かせ、格安インプラントを提供するパターンもあるのです。
最も、これは歯科の世界に限ったことではなく、どんな世界においても存在するリスクです。

同じ物でも安い方は質が悪く、高い方は質がいいのが基本です。
つまり、従来のインプラントに比べて粗悪な素材を使うことで、格安で提供している可能性があるのです。
その事実を告知しているならともかく、何も告知していなければそれは明らかに悪質です。

３.　歯科医の技術が未熟な可能性

現状、インプラント治療を行うにあたって特別な資格は必要ありません。
最も、インプラント専門医などの資格はありますが、それは歯科医の技術の高さを証明するものであり、
インプラント治療を行うのに必要な資格というわけではないのです。
このため、患者さんとしては技術の高い歯科医を選ぶのが自然です。

一方、それだと技術の低い歯科医は患者さんを受け入れることができなくなってしまいます。
そのための策として格安インプラントを謳い、患者さんを集めている可能性があるのです。
技術が未熟で患者さんが来てくれない、だから格安インプラントを謳うという、言わば客寄せです。
この場合、未熟な歯科医の治療を受けることでインプラント治療失敗のリスクが高まることになります。